第6回 空き家を賃貸に！いまどきの客付法

築37年の空き家をリノベーションして暮らしています、暮らしのジャーナリスト高橋洋子です。使わなくなった空き家や、投資目的で購入した空き家。借り手を見つけることができれば、毎月家賃をいただくことができるようになります。しかし空き家を素敵にリフォーム・リノベーションさせたところで、借り手が見つからなければ、お金は一向に入ってきません。そこで今回は、空き家の入居者を見付けるための様々な客付法をご紹介します。 客付けを不動産会社に依頼する場合は、まずは仲介業者を探します。仲介には、複数の業者に依頼できる「一般媒介」と、１社にまかせる「専任媒介」の２パターンがあります。一般媒介なら、複数の業者が入居者を探してくれるというメリットがありますが、専任媒介で扱っている物件を優先されてしまうデメリットもあります。まずは一般媒介でよさそうな業者を見つけ、そのなかで期待に応える働きをしてくれた業者に、次から専任媒介で依頼するのがいいでしょう。仲介業者のなかには、築年数のたった中古物件をリノベーションしたものを専門に仲介しているところがあります。本書で取材した投資家のうち何人かが、こうしたリノベーション物件の仲介を得意としている業者に自分の物件をまかせていて、「１組目で決めてくれた」「１カ月もたたずに決めてくれた」と話していました。ぜひこのような仲介業者を見つけて、いい関係を築いていきたいものです。また、借り手を早く決めるために、家賃を相場よりも下げたり、入居者にプレゼントとしてお米や自転車を付けたり、仲介業者にキックバックとしてお礼を渡したりといった工夫を凝らしている投資家もいます。のんびりしていたら、「半年たっても空室のままで、焦った」ということにもなりかねません。これらの工夫はマネしたいものです ..