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2017/08/01 11:02 - No.131


第3回 ユニットバスの断熱改修


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断熱改修の教科書 事例研究編
大菅 力

2017/08/01 11:02 - No.131

 
S1200x600 p1450467今回より、断熱施工の様子をお伝えする。断熱部位は、浴室と洗面、LDKと寝室だ。今回はまず浴室の断熱施工について概要をお伝えする。前回に引き続き断熱改修の経緯をお伝えする。浴室はすべて解体して、ユニットバスを入れる計画だ。浴室の壁一面を解体し、解体材の搬出や建材・設備などの搬出に用いる。残りの面は外側を残し、内側だけ解体するように考えた。解体を担当したのは左官職人の経験豊富な多能工。まず撤去する壁から壊していった。外壁は木摺り下地の上にモルタルで仕上げられており、強固にできていたが、グラインダーで切れ目を入れ、バールでこじり、下地との空隙ができた段階で、玄能で叩いて落としていった。内壁と床のタイル張りは、はつりハンマーで削っていった。天井は野縁を残して撤去した。ちなみにどの部位も、既存の建物には、一切断熱材は入っていなかった。壁と合わせて窓も撤去した。ほかの場所の解体と同時進行なので、この部分だけの人工は見えにくいが、大まかには常時2人で作業し、2日間程度で終えている。浴室の外壁を撤去する。まずグラインダーでモルタルを切断バールやハンマーを用いてモルタルを落としていく。土台など足元は腐食でぼろぼろになっている外壁を解体した側には浴槽があったが、そこからの漏水などにより、土台は完全に腐っていた。外壁を残した側の壁の土台は健全だった。ほかのエリアの床下を含めて、シロアリによる被害は見られなかった。腐朽していた土台は撤去し、防腐土台に交換した。既存の土台との仕口は、現場で大工が蟻に加工し、基礎とはケミカルアンカーで固定した。浴室の床に関しては防湿コンクリートを打ち直してモルタルで均し、その上にユニットバスを設置する。新築であれば、この区画だけでも基礎断熱とするところだが、その部分に関し ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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