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2017/02/28 11:00 - No.60


第2回 築40年の木造住宅の部分断熱改修


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断熱改修の教科書 事例研究編
大菅 力

2017/02/28 11:00 - No.60

 
S1200x600 p1420212前回に引き続き断熱改修の経緯をお伝えする。リフォーム内容と範囲は平面図のとおりだ。生活空間をワンルーム的に扱って、そのエリアのみを部分断熱改修していくという考え方だ。この事例の改修エリアは、基本的には下屋なのだが、後から2階を増築しているため、半分は2階が載った格好となっている。断熱部位は床と外周壁、間仕切り、そして天井となる。断熱工法に関しては、コスト面の優位性と施工を担当した羽沢住宅建築がグラスウールによる断熱施工に慣れていたため、各部位ごとに各種のグラスウールを使い分けて対応することになった。解体範囲の検討問題はどこまで解体するか。断熱施工上、壁の解体は必須となる。特に浴室まわりは漏水による腐食とシロアリの食害により、土台の交換や柱の根継ぎが必要になると予測されたため、内壁のタイル仕上げと外壁のモルタルの双方を含め、木摺下地から撤去することにした。外周壁は室内側の仕上げを撤去。断熱材はなく、木摺り下地が覗く 浴室廻りの外壁はすべてやり変えるため、衣摺を含めて撤去 床と天井は場合によっては解体せずに断熱施工が可能になる。築40年のAさんの住宅は、数回に渡る増改築を行っており、床や壁、天井の状態がどうなっているか、細部については予測しづらいところがあった。そこで天井については、部分断熱ということもあり、気流止めを含めて壁の断熱材と確実に連続させるため、撤去することにした。解体が比較的容易であとの作業に影響しないというのも天井を撤去した理由の1つだ。天井を撤去したことで上屋と下屋の軸組のつながり方も目で見えるようになったので、断熱や構造補強の面で安心して施工に取り組めるようになった。天井は解体が比較的容易なことから、2階とのつながりを確認する上でも撤去することにした 床をどこま ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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