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2017/07/05 18:26 - No.117


第1回 自己紹介と記事テーマ


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北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2017/07/05 18:26 - No.117

 
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はじめまして、フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。

フィンランドとは

フィンランドはどんなイメージがありますか?日本ではサウナ、ムーミン、オーロラが有名でし ょうか。

北欧の国フィンランドの大きさは日本とほぼ同じですが、人口は約 550 万人です。森林が国土 の約 7 割を占め、湖が約 19 万個もあります。平坦で高い山がありません。緯度が高いため、夏には白夜があります。

北欧は他のヨーロッパに比べて、英語がよく通じて、暮らしやすいです。言語が得意な人が多く、 何か国語も話す人も珍しくありません。実は地理的に、フィンランドはヨーロッパの中で一番日本に近い国です。直行便があり、約 9 時間のフライトで到着します。 

フィンランドの湖と森 


建築としては、構造や仕上げ材として木がよく使われます。また冬の厳しい寒さのための断熱が重要です。冬は白夜の反対で日照時間が短くなるので、光をどううまく取り入れるかが課題になります。光をうまく取り入れた建築が多いと感じます。 


ポルヴォーの街並

ミュールマキ教会 ユハレイヴィスカ設計 photo: Asako Hashimoto 


自己紹介

2013 年からフィンランドに住んでいます。東京出身、北海道にて大学を卒業後、スウェーデンハウスという輸入住宅メーカーに 16 年在籍していました。北海道、千葉、東京を中心に注文住宅、別荘などを設計していました。

その後実際に自分の目で、北欧の住宅、ライフスタイルを見てみたいという気持ちが強くなり2012年にスウェーデンへ渡りました。スウェーデンの建築事務所では、マンションのリノベー ション提案、別荘設計をしました。 

スウェーデンでの増築打ち合わせにて 


その後フィンランドの建築事務所では、サウナや個人住宅の設計をしました。現在はフィンランド、デンマーク、スウェーデンでの建築視察ツアーを企画、手配しています。 


アアルト自邸での建築ツアーの様子


記事テーマ

次回からレポートするテーマをご紹介します。

1. ハウジングフェア
日本の住宅展示場に似ているのですが、夏の1か月間のみ一般公開され、終了後実際に住み始める街となります。

2. サウナ
 サウナは実はフィンランド語。住宅設計にはサウナがかかせません。

3. リノベーション事例
 新築が少ないフィンランド。中古物件をリノベーションをして価値が上がれば、購入価格より高く販売することも可能です。

4. サマーコテージ
 フィンランド人は夏になると湖のそばのサマーコテージで過ごします。

5. フィンランド ライフスタイル
 夫婦ともに働き、一緒に子育てをするのがあたりまえ。大人も夏休みは
1 か月あります。

6. フィンランドお宅訪問
 フィンランド人の実際の暮らしを紹介します。

7. CLT (直交集成板)高層住宅
 住宅の歴史は丸太のログハウスから始まり、木造、コンクリートと移り変り、そして今また木造が注目されています。

8. 巨匠アルヴァ・アアルトによる住宅
 フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト。日本はもちろん世界中から、フィンランドへ建築ファンがアアルト巡礼に訪れます。

次回は 1. ハウジングフェア を紹介します。お楽しみに。 



アカデミア書店 設計アルヴァ·アアルト 

 
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大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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