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2017/11/14 08:17 - No.157


第6回 フィンランドのサマーコテージ


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北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2017/11/14 08:17 - No.157

 
S1200x600 cottage main1フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。フィンランドで人気の夏の過ごし方、サマーコテージとは フィンランドの夏に絶対に欠かせないのは、サマーコテージです。サマーコテージとは主に夏にすごす別宅のことです。自然の豊かな場所にあり、湖または海に面しています。利用する期間は雪解けが終わる5月頃から雪が降り始める10月頃までで、冬の間は完全に閉めてしまいます。フィンランドは湖が19万個もあり、夏は日が長くなります。ヘルシンキでは一年で一番日の長い夏至頃には、23時頃に日の入り、4時には日の出となります。サマーコテージは短い夏を思う存分楽しむための住宅なのです。サマーコテージは日本での「別荘」という高級なイメージとは違って、もっと幅広いです。通常の住宅と同様の設備が整っているタイプから、屋根と壁があるという小屋というシンプルなタイプまで様々です。フィンランド人のサマーコテージ所有率は高く、自分が持っていなくても親戚などから借りられるケースがほとんどです。例えば自宅から車で2時間以内であれば、毎週末に通うことも簡単です。実はフィンランドでは、7月に夏休みを4週間取る人が多いです。日本から見ると4週間連続休暇を取得できるとは信じがたいのですが、フィンランドでは当然と考えられています。7月が近づくと、お互い夏休みをどう過ごすかが話題になります。近場のヨーロッパに出かける人もいますが、サマーコテージで2週間程度のんびり過ごす人が多いです。サマーコテージ、サウナをどう配置するかサウナ小屋は、サマーコテージとは別棟で湖近くに建てられます。サウナで温まったあと、湖に飛び込むというのを繰り返すためです。またサウナでは湖からの水 ..
 
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大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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