積雪地域でも外とのつながりを諦めない!耐震性と断熱性を備えた雪国の家とは?

⼯務店E社

背景

積雪地域では、雪に配慮した設計が求められる。積雪に耐える構造であることや、寒さをしのぐための対策、屋根雪下ろし、除雪など、雪国の⽣活に適した家が必須だ。そんな地域で活躍する⼯務店E社に、中古住宅リノベーションの相談がきた。「開放的なリビングで、地震にも強く、あたたかい家にしたい」ご家族の要望を叶えるため、営業のR⽒は解決策を探っていた。

⼤きな窓で雪降る景⾊も楽しみたい

積雪地域に暮らす施主のご夫婦とそのお⼦さん2⼈は、⽊造2階建ての中古住宅をリノベーションし、引っ越す予定です。
「雪国の家を雑誌で⾒かけたんです。リビングの⼤きな窓には、雪景⾊が広がっていてきれいだなと。だから⼤きな窓に憧れていて。でも、中古だから地震も⼼配ですし、寒いのは体によくないので……」(施主)

現地を訪れたR⽒は「開放感を出しつつ、雪の重みや地震にも耐えて、断熱もカバーする案を練ってきますので持ち帰らせてください!」そう施主に伝え、現場を後にしました。

とはいえ、R⽒は悩んでいました。雪の影響が⼤きい地域は温暖な地域に⽐べると、きちんと耐震壁をつくらなければ、耐震性能は上がらないからです。⾼い耐震性を実現するには、建物の開放性は損なわれてしまいます。リビングに⼤きな窓を計画したいが、壁が減ると構造のバランスが悪くなるので、地震のときに家が壊れてしまう恐れがあります。

倒壊している家

万が⼀、熊本地震クラスの⼤地震が発⽣したとき、建築基準法を守るだけでは命は守れても家は守れません。⼤地震でも、家が壊れずに住み続けることができる耐震等級3を⽬指すべきです。
また、⾼耐震で⼤きな窓を実現するには、⽊造軸組⼯法ではない特殊な⼯法が必要となり、結果としてコストや⼿間が増えてしまいます。

課題のポイント
  • 積雪地域の家は⼤きな開⼝部が犠牲となりがち
  • 耐震壁を確保し構造のバランスを保つ必要がある
  • 耐震等級3を⽬指したい
  • ⼀般的ではない特殊な⼯法はコストと⼿間が増える
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