背景
「注文住宅を中心に、省エネ・快適性能にこだわったビルダー」として、地元で評判のA社。新築の設計依頼やリフォームの相談が絶えなかった。ところが、ある新築案件の施主との打ち合わせが難航し、提案に苦戦していた。
施主からのリクエストは何とか3つに絞れたが、満足はなかなか得られず…
施主のリクエストは、非日常的な高級感と寛ぎの空間が両立したリビングダイニングにしてほしいというものでした。ひと際こだわりのある空間デザイン提案を求められたインテリアコーディネーターのS氏は、このときの状況を次のように振り返ります。
「何度か打ち合わせを行った結果、ポイントは3つに絞られました。まず1つ目は、普段から美術館やギャラリーに足を運ぶことが多い施主の趣向に合わせたアートを感じられる空間であること。2つ目は、日中はできる限り自然光を室内に取り込める“採光”をキーワードにした間取であること。3つ目は、週末、家族や友人と過ごす際は、開放的に空間を使うことができるよう工夫を凝らすことでした。」
今まで経験したことのないオーダーにかなり戸惑ってしまったS氏。いつも提案しているインテリア建材で提案してみましたが、施主からは満足のいく回答は得られませんでした。
住空間トレンドをしっかり押さえ、従来にはない「アッと驚く提案」の材料はないか、今日も情報収集に追われていました。
課題のポイント
- 新築のリビングダイニングの空間デザインについて、こだわりの強いリクエストがあり、従来のインテリア建材で提案しても満足してもらえなかった。
- 住空間トレンドをしっかり押さえ、従来にはない「アッと驚く提案」が必要だった。