背景
コロナ禍で仕事のスタイルや生活様式にも、さまざまな変化が見られるようになった昨今。リフォームで、新たに仕事部屋や趣味の部屋などのプライベート空間を作りたいというニーズが高まっていた。過去に新築を納めた施主へのリフォーム/リノベーションの機会が増えているビルダーのM社にも、同様の相談が増えていた。
圧迫感がない、でもしっかり存在感がある間仕切り?
M社のインテリアコーディネーターF氏は、15年前に新築物件を納めた施主からの相談に苦戦していました。コロナ禍の影響でテレワークの機会が増え、家で過ごすことが多くなったことから、リビングの一角に仕事スペースが欲しいという内容だったのです。
「木質の間仕切りを追加しようと思ったのですが、下地の補強など少々大掛かりになってしまいます。加えて、圧迫感のある見た目にはしたくないというのが、お施主様からの強い要望でした。あくまで家族と過ごすリビング空間であることを大事にしたいというお気持ちが強く、何とか応えたかったのですが…」F氏はこのように振り返ります。
しかしながら、ブラインドなどによる簡易的な間仕切りはテレワークにも支障があり、見た目も含めNGでした。
そこで、日ごろから取扱いのあるメーカーのカタログに目を通したのですが、そこには木質で重厚感のある間仕切りばかり。施主が求めるしっかりとした作りと、それでいて圧迫感の無いデザインという間仕切りは、なかなか見つかりませんでした。
課題のポイント
- 仕事スペースの間仕切りに、木質材のものを採用しようとしたが、下地の補強など大掛かりな作業が必要に
- 家族と過ごすリビング空間であるため、圧迫感のある見た目にならないように強く求められた
- ブラインドなどの簡易的な間仕切りはテレワークにも支障があり、見た目も含めNG