背景
ビルダーN社で企画担当をしているA氏。新しい分譲住宅の売り出しに際し、目玉とする企画がなかなか決まらず悩んでいた。家族が家で過ごす時間が長くなり、家事などの仕事量が増加している。それを手助けできるような内容の企画にしたいと思っているが、具体的なアイデアが未だ浮かんでいなかった。
日々の暮らしに大切なのは「食」、住宅プランで何か解決できないか…
A氏は食べることが大好きで、最近は家でも料理をしている。その為、キッチンという場所が家づくりで重要であると改めて感じるようになりました。
普段キッチンに立つことが多いのはA氏の妻。
「キッチンの困りごと」を何か解決できる企画にできないかと思い、妻に相談を持ちかけたところ、3つの困りごとについて聞くことができました。
妻から聞いた「キッチンの困りごと」は以下の通り。
- 一日家族全員分の食事を三食用意することが増えた為、それまでと比べて食材のストック量が増えた
- 防災に向けた備えも必要な為、水や保存のきく食材を備蓄する必要があるが、その保管場所にも困っている
- 備蓄食材や買い置きしている食材はうっかり賞味期限が切れてしまうことがあり、それを廃棄すると勿体ないのでうまく管理したい
思っていた以上に具体的な困りごとを聞くことができ、大いに喜んだA氏。しかし、それをどのように住宅プランで解決できるのか…肝心の部分は未だ靄に包まれた状態でした。
課題のポイント
- 分譲企画の目玉として、暮らしの困りごとを解決できる提案を加えたい
- キッチンには食材の備蓄や消費期限管理など、着目点がいくつか見つかった
- しかし、暮らしの困りごとと、インテリア建材選びとの繋がりは未だ見いだせていない