背景
築20年、木造3階建の二世帯住宅に暮らす一家から、リフォームの相談を受けたM社。1階で暮らす施主の両親は、もうすぐ70歳。体調に不安を感じるようになってきたため、住環境を見直すことに。施主の「ヒートショック対策を短期間でしてほしい」という要望に応えるため、担当のY氏は、何か画期的な策はないかと考えていた。
どうする?断熱と工期・騒音問題!
施主の両親は高齢で、寒い時期がくると身体が冷えて抵抗力が下がり、体調を崩しやすくなっていました。足腰も悪く、体力も落ちてきているのが目に見えるようになっていたそうです。「とくにヒートショックが心配です。でも、お風呂と脱衣場をリフォームしたらいいという話をテレビで見たんです」(施主)
Y氏は、健康バラエティ番組を視聴したという施主の両親からも「私たちはほぼ家にいます。工事中は息子夫婦の部屋で過ごしますが、工事の期間も短い方がいいです。ご近所さんにも迷惑になるので騒音も避けたいです」という要望を聞いていました。
Y氏の課題は山積みです。施主の両親の状況は自身の親と重なるところもあり、施主の気持ちが痛いほど分かります。工事内容は、これまで自社でやってきたリフォームで対応できそうなのだが、より効率よく、スマートに解消できる方法を求められているので、何か一度に解決できるアイデアはないかと悩んでいました。
課題のポイント
- 施主の高齢両親のヒートショックを予防したい
- 普段の生活をあまり変えずに工事を実現させたい
- 工期は短縮し、騒音問題を発生させないようにしたい