大開口を実現しつつ耐震性能を確保。薄暗かった台所を明るく開放的なLDKに!

工務店A社

背景

リフォームが増加傾向にある昨今。新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、家で過ごす時間が増えて自宅の問題が目につきやすくなっているのが理由のひとつ。とくに、光が入りづらい部屋で過ごすことにストレスを感じる人も少なくない。工務店A社には、間仕切りのない開放的な大空間で、かつ地震に強い家にリフォームしたいという相談がきた。

開放感あふれる空間で、耐震も補強できる?

A社の設計担当S氏は、築30年ほどの2階建てに暮らす施主からの相談に頭を悩ませていました。長い時間を過ごすダイニングは日中でも薄暗く、孤立していて居心地が悪い。だから、リビングとひとつながりにして大空間をつくりたいが、耐震補強もしたい。とはいえ、開口部を減らして、新たに耐震壁をつくるのも圧迫感がありそうで気乗りしない…という難しい相談がきた。

「壁を減らして明るくて広いLDKをつくりたいけど、過去に地震があった際に知り合いの家が被害を受けた話を聞いていたため、大地震がきても安心な家にしたい、というのがお施主様からの要望でした。

しかし、壁を減らすと耐震性能は落ちてしまいます。相反する相談だったので、良いアイデアはないかと人に聞いたり、ネット検索していました」とS氏は当時を振り返ります。

震度7のような大地震が発生すると、建築基準法レベルである耐震等級1では、命は助かるものの家は壊れて住み続けることができなくなってしまいます。なので、大地震が起こっても家が壊れず、住み続けることができる耐震等級3を目指すべきです。

しかも、高耐震で大開口を実現しようとすると、木造軸組工法ではない特殊な工法が必要となり、コストや手間が増えてしまうことは避けられないと考えていました。

課題のポイント
  • 大空間をつくるために壁を減らすと、耐震性能を確保することが難しい
  • 命も家も守ることができる耐震等級3をどのように実現するか
  • コストや手間をかけずに高耐震にする
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