第27回 マンション管理委託費を３割削減できた理由（Vol.2）


◆はじめに

当連載記事では、管理組合を対象とする「コンサルティング」や「顧問業務」などを生業にしている "マンション管理士としての経験とノウハウ" をもとに、昨今の業界の動向などをテーマに取り上げ、『マンション管理に携わる皆様に役立つ情報』を提供していきたいと思います。

筆者が今年コンサルティングしたマンション（都区内　築25年目）で、管理委託費の大幅削減に成功した事例を紹介します。

＜コンサルティング対象物件の概要＞
■ 延床面積　：6,139  ㎡
■ 構造・階数：鉄骨鉄筋コンクリート造　地上12階 地下1階
■ 総戸数　　： 74戸（ファミリータイプ）
■ 竣　工　　：1998 年　12月
■ 駐車場　　：37台（うち36台は機械式3段昇降式）

◆管理組合からの相談内容

昨秋、当社セミナーに参加した理事長さんから、「管理会社から業務委託費の増額の申し入れを受けたほか、今後修繕積立金の増額改定の検討が必要なため管理委託契約を見直したい。」との相談を受けました。
その後、理事会で当社の業務内容について説明したところ、まずは有償にて「管理コスト適正化診断プログラム」を実施することになりました。