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2017/11/28 08:23 - No.159


第4回 代沢の家現場レポート 省エネルギー設計の概要


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【代沢の家】性能向上リノベーション最前線
大菅 力

2017/11/28 08:23 - No.159

 
S1200x600 lbt daisawa t 07「代沢の家」はリノベーション物件でありながら、ZEH化することを目標としている。そのため躯体性能として、HEAT20 におけるG2 グレード(UA 値0・46)を目指した。これらを実現するための設計のポイントを紹介する。リノベーションでHEAT20 におけるG2 グレード(UA 値0・46)を実現するのはかなりハードルが高い。既存躯体に断熱工法が制約を受けるためだ。採用した断熱材と工法は以下の通りだ。まず地下と基礎には、内断熱として「ネオマフォーム」90㎜厚、壁には充填断熱として「アクリアネクストα」を用いた。「ネオマフォーム」は、フェノールフォーム断熱材で、熱貫流率が0.020(W/m・K)と高い値を誇る。壁は充填断熱とし、高性能グラスウール「アクリアネクストα」105㎜厚とした。この製品は約3ミクロンという超細繊維のグラスウールで、熱貫流率は0・032(W/m・K)とグラスウールのなかで最も高い性能値を誇る。屋根は垂木間に「アクリアネクストα」105㎜厚を充填し、その下に野縁を組んで同材をさらに150㎜厚充填している。そして、野地板の上に「ネオマフォーム」50㎜厚を施工している。 このように屋根は3層構成のあまり例のない仕様となっているが、これは壁に付加断熱を採用せずに、HEAT20のG2を達成させるためだ。一般に、建物が敷地一杯に建つ都市部では、壁がふけることで隣地境界や建ぺい率、北側斜線などに抵触する可能性があるため、付加断熱は採用しづらい。断熱性能を向上させるためには、新築とは別の手法が必要になるケースがある。「代沢の家」の矩計図防火窓仕様の樹脂窓を使用もう1つのポイントが開口部だ。既存建物は総じて開口部の性能が低いため、高断熱化の際にネックになる。ここ ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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