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2018/08/30 14:05 - No.264


第12回 本当に安全・安心な家 ──「地震」と「家庭内事故」を考える。


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がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2018/08/30 14:05 - No.264

 
S1200x600 %e5%ae%89%e5%85%a8%e3%81%ae%e5%ae%b6  どこのメーカーのパンフレットにも、必ず書かれている言葉のひとつに「安全」「安心」があると思います。 それはそうです。安全・安心でなければ、家とは言えないくらい大事なことであり、家はシェルターと例えられることもあります。 そして、メーカーのパンフレットだけでなく、多くの工務店のホームページにも、この言葉は使われていることと思います。 同じような言葉として「快適」もありますが、その裏付けとなる技術的な内容は違います。「快適」といえば、光や温度・湿度、さらには消費エネルギーも最終的にはつながります。 それに対して、「安全」「安心」といえば、例えば耐震性が筆頭にあげられのではないでしょうか。 さらにはVOC対策などもありますが、これらの中には、ちょっと「快適」のニュアンスも含まれているような気がします。 ということで、「安全・安心」といえば、地震対策が筆頭です。 その地震も、これまで空白域といわれていたような、九州熊本や中国島根県でも地震が起きているのですから、日本で対策が必要ない地域はありません。住宅の地震対策 では、どうすれば強い家ができるのでしょうか。 それは、結論から考えると比較的単純なことです。 どの住宅メーカーも自社の家は強いと語りたいでしょうが、自分たちの計算方法や実証で、勝手に表現したのでは収集がつかなくなります。 ですから、家の強度を定める計算方法や認証実験の方法については、国がルールを定めています。そして過剰に強度を上げることも、結果的にはコストが高くなるので消費者が求めません。 ただし残念ながら、その本当の強度が、国のルールでも完璧に網羅されているわけではありません。ですから、新しい地震の被害が発生すると、ルールも改正されます。 直近の大きな変更は平成12年 ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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