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2018/12/27 07:47 - No.349


第20回 どんな工務店が頼りになるのか? ──お客様の心理から考える工務店業⑤


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がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2018/12/27 07:47 - No.349

 
S1200x600 %e5%9b%b32※前回記事はこちら関係をつくる情動、『パニックシステム』脳科学や心理学の世界で感情とは別に『情動』があるといわれても、にわかに理解しにくいと思います。とりあえず、『恐怖システム』はありそうで、恐れの前に「怪しい?」を感じるのは、動物の生存本能としても大事なことです。そして、『怒りシステム』は反射的に暴れ出す瞬間がどの動物にもあることは理解できます。そして「悔しい“」と思うような欲求不満から、穏やかな怒りが始まっています。同じように、動物などの行動から想像がつく『情動システム』の1つが『パニックシステム』です。しかし、この『パニックシステム』が、最も理解に苦しむものでした。解ってしまえば単純なことで当たり前なのですが、そのためには言葉の定義から入らなければなりません。そうです、「パニック」という言葉が難しいのです。日常的に「パニックになる」という風に、使うことも多いのですが、こうして使っている「パニック」と、『情動システム』で使う言葉のニュアンスが違うということです。「パニックになる」時のシチュエーションは、とてつもない恐怖や、あるいはやり場のないほどの怒りを感じた時に使います。『恐怖システム』や『怒りシステム』と、どのように違うのか迷ってしまいます。学術的な最も端的な説明は、「社会的アタッチメントのシステム」というものです。要は、関係をつくる『情動システム』ということですが、なかなか腹の中に落ちず、私自身も理解に苦しみました。群れようとする心理目の前の恐怖や怒りに対して、切れたり喪失したりするのは、どちらかというと「ヒステリー」と呼ばれる症状です。「パニックになる」という日常の言葉が邪魔をして、理解しにくくなっているのです。『情動システム』でいうところの『パニックシステム』とは ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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