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2019/05/27 16:58 - No.469


第30回 サービス業か製造業か ~住宅会社はサービス業か?製造業か? ②


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がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2019/05/27 16:58 - No.469

 
S1200x600 %e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%83%9e三方損から、三方得へ建て主にとって、今の日本の住宅は割高で、資産価値が下がるもの。工務店にとって、事業の要である利益は、建てて実行してみないと解らないもの。職人にとって、労働時間は長く、賃金も安く、後継者に悩む職種。安く建てようと思えば、利益を削り職人の支払いを厳しくするしかなく。人手不足で職人のコストを上げれば、建築費を上げなければ企業経営もできません。あちらを立てれば、こちらが立たず、挙げ句の果ては三方損のトリレンマに陥っています。でも、日本の住宅はまだまだ高いということを前提にすれば、どこかに改善点があるはずです。そのヒントは、なんといっても「生産性」というキーワードにあります。生産性が上がれば、労働力に対する価値創造が高まるので、三方得の解決策があるはずです。つまり、建て主はより安い費用で家が建ち、工務店はきちんと利益が確保でき、それでいて建設現場で働く職人は所得と待遇が上がる。この3つのことが同時に実現できた時に、本当の意味での生産性の向上が実現できます。この生産性の向上の答えは、難しいことではなく、すでに知られているコンストラクション・マネジメント(=CM)にあるのだと思います。 問題は、「CMとは何か?」ということが理解できれば良いのです。コンストラクション・マネジメントそこで、ちょっとCMを調べれば、教えてくれる人もたくさん見つかるでしょうし、本もいろいろとあります。建設業界の中では、現実に実施している会社や業界部門もあります。 しかし、聞けば聞くほど、建設業界の中でも特に住宅業界が、手付かずの状況になっているように思えて仕方ありません。たとえば、共同購入などを経て、最安値で部材を仕入れてCMと語る場合もあります。 同じ部材でも、安く買えればそれだけ原価を下げる ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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