NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上をさせるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。
「コンクリート・型枠」工事のポイント
●スリーブの設置位置スリーブの下に空隙ができてしまった不備事例です。立上りとスラブの打ち継面にスリーブを置くように設置した場合、スリーブ下側は生コンが回りにくく、水みちとなる空隙ができる危険性が高くなります。骨材寸法以上の高さを確保し設置することが望ましいです。
●フーチングの巾の不足フーチングの巾が不足している不備事例です。設計図書上で450㎜巾となっているため、450㎜丁度となるように墨出し、加工、組み立てを行ったということでしたが、人の手による作業のため施工精度のバラつきがあり450㎜以下となる部分が発生していました。フーチング巾は建築基準法では450㎜以上と定められており、それ以下の場合には法令違反となります。法令に関わるところは特に精度のバラつきに配慮した自社基準を定める必要があります。
●フーチングの厚さ不足フーチングの厚さが不足している不備事例です。フーチング底のレベルが一番高いところを基点として、150㎜厚となるように高さを設定していたのですが、基点より高いところが見つかりそこで厚さが不足していました。フーチング厚さは建築基準法では150㎜以上と定められており、それ以下となれば法 ..
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。