NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上をさせるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。
「設計要因における不備解消」のポイント
NEXTSTAGEが集計したデータでは、現場で発生する不備の約三分の一は設計図書が関係するものでした。その要因を分析したところ、上位5つは次の要因であることがわかりました。
●自社基準が無い ●図面間の整合性が取れていない ●着工前に図面が完成していない ●設計者の知識不足 ●図面表記が解りづらい
今回はこの要因に当てはまる不備事例をご紹介いたします。
自社基準がない
●梁の高さと筋交い筋交いの金物が梁に取り付けられている不備事例です。この筋交い金物は梁ではなく柱に取り付ける必要があります。交差する梁の高さに差があるためこのような納めになっています。優良ビルダーでは、梁成に大きな差がある場合は梁を同じ高さに調整する等の自社基準を定め、設計の段階で該当する部位の確認を行い、対応しています。
図面間の整合性が取れていない 着工前に図面が完成していない
●耐力壁と基礎の立上り耐力壁の下に基礎の立ち上がりが無い不備事例。建物に構造的な問題が生じる恐れがあります。設計者が基礎伏図と耐力壁の位置を落とした図面を照合した際、見落としたことが原因です。また、基礎着工時に伏図が出来てなく事前 ..
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。