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2019/01/15 09:58 - No.359


第5回 インスペクターの目 断熱検査編


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インスペクターは見た!  ~現場あるある 施工不具合~
市村 崇

2019/01/15 09:58 - No.359

 

インスペクターは検査でどこを見るのか?何を指摘するのか?を解説していきます。
現場での指摘事項が多く、特にその後発覚してしまったら大問題になるようなことは日頃から注意喚起が必要です。
今回は、断熱検査ですが主に充填系(ロックウール)、吹付系の事例を説明します。


1: 充填系断熱材について

形をある程度自由に使え、施工も一見楽に感じる充填系断熱材は現在でも多くの現場で使用されています。

しかしながら「隙間なく施工する」ということがなかなか難しく、正しい知識やスキルを備えていないと写真のような指摘現場が生まれてしまいます。



サーモグラフィー写真で確認すると、小さな隙間でも断熱欠損は明確にわかります。

単に材料をはめ込むのではなく、隙間を無くすように施工しなければいけません。

 


特に注意点としては、写真のようなコンセントボックス部分の施工が上げられます。

  


また構造用金物を多く使用する現在では、そういった部位に断熱欠損が多く見受けられます。

  


外壁の貫通部も丁寧な施工をしないと顕著に温度変化が発現してしまいますね。

  



2:吹付系断熱材について

何と言っても「設計図書通りの厚みで吹かれているか?」を確認することが基本となります。

 

柱や、間柱からの逆おいで厚み計測をする癖を身に着けたいですね。
また、写真のような隙間もよく出る指摘事項です。

 

発砲する材料ですから、施工者のスキルに多分に品質が影響されることになりますので、断熱施工業者任せにせずきちんと確認をしないと、吹きむらや発泡不足による断熱欠損が多いのが特徴です。

  



3:ヒートブリッジについて

鉄骨系の住宅では熱伝導率が高い鉄を使って家を建築しますので、ヒートブリッジの有無は重要であり、現場レベルでもその部分を意識している現場が多いですが、一方で、木造系の現場はヒートブリッジに対する配慮が少ないように思われます。

金物ピン工法を採用する木造が多くなってきましたが、金物(鉄)部分は確実な断熱補強を実施するなど設計上のおさまり検討が必要になってきます。


 皆様の現場では、サーモカメラで断熱検査を実施していますか?(写真の現場は外断熱工法)。


 金物接合部は・・


 このようにどうしても外気温を拾ってしまいがちです。

建築紛争の争点として「断熱」や「気密」といった事案が、最近増えてきています。
業界では以前から高気密や高断熱が「わかりやすく売る」ための道具として広く認知されてきていましたが、さらなる省エネと言った大きな流れが加速しています。

断熱工事は「隙間なく」「防湿層を連続させる」ことが非常に重要ですので、今一度自社の施工品質の確認や、断熱欠損のないおさまり検討などをする必要があると思います。










 
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市村 崇さん
一社)住まいと土地の総合相談センター

1998年 日本大学理工学部海洋建築工学科卒業 大手ハウスメーカー入社 工事課配属 後輩指導とともに約350棟の施工管理に携わる。その後、スタッフ部門にて施工革新による生産向上業務、作業標準マニュアルの策定を経て退社。 2007年 設計事務所・工務店設立 自身にて注文住宅の設計、施工を請負意外に、各ハウスメーカーの軽量鉄骨ALC工法を始め、重量鉄骨、戸建て分譲の木造SE構法木造2*4工法、他木造軸組み工法の住宅現場を施工管理。 10年で管理した現場は新築、リフォームを合わせて、およそ500棟に及び多数の職人指導の実績経験がある。 2013年 住まいと土地の総合相談センター、副代表に就任 インスペクター以外にもコンストラクションマネージメント業務にも従事。 現在は、建築トラブルを抱えるクライアント複数の相談に乗る。

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