インスペクターが考える民法改正【その2】です(前回記事はこちら)まず、瑕疵が「契約不適合」という言葉に変更され、契約(約束ごと)という主観的な物差しで判断できるようになると何がおこるか?ですがまずは、「契約と違うよね?」という顧客からの問い合わせが多くなると想像できます。これまでは「ここまで言うのは控えておこう」や、「自分が気にしすぎなのかな・・」といった施主も多く問い合わせするのを我慢していた方も相当数いると推察されます。実際に、当センターに相談に来られる方の多くは、品質上のボーダーラインや基準が不明な為、駆け込んでくる方が大多数です。プロに聞いてから「言う・言わない」を判断していたことが、瑕疵が契約不適合という言葉になった場合には、自分たちでジャッジ出来ることが多くなります。簡単にいえば「契約」は「約束」ですから、約束を守ってさえすれば大きな問題にはなりませんが、住宅業界で「約束」を守るのが非常に大変かつ難しいのは、業界人であればご理解されていると思います。約束を守る難しさとしては下記が挙げられると思います・初回アポから契約までの間に説明し、理解をしていただくことが膨大な量である・普通にすべての説明をする(デメリット)と、競合負けをしてしまう・そうならない説明が出来るスキルを持つスタッフが少ない、または育た(てられ)ない・記録書での議事録作成などが多く、事務作業が煩雑で時間をとられてしまう・ゆえに完全に理解をしていただく前に「約束」をしてしまう上記のような接客、契約過程を経たお客様はたいてい「本当の仕様などを理解していない」ですから、あとからクレームがつくことが多いですよね。実際に出るクレーム例としては「イメージと違う」というやつですが、今後はこれが「契約不適合」ということ ..A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
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