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2019/11/12 10:30 - No.619


第3回 インスペクターが考える民法改正:「プラン確定」まで


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「知らない」ではすまされない! ~【民法改正】で住宅業界の何が変わる?
市村 崇

2019/11/12 10:30 - No.619

 
S1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f%e7%ac%ac4%e5%9b%9e %e6%b0%91%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3 前回、契約前までに約束したことを守る難しさを挙げましたが、もう少し詳しく「プラン確定」までの話をします規格商品や、それに近い形で間取りの決定をしていなければ、プランの打ち合わせはかなりの回数を数えます。大まかな間取りから、細かい仕様決定まですべての決定事項を考えれば、数か月という期間に及びます。果たして打合せの参加者は、自分も含めてその都度の内容を明確に記憶し続けていくことが可能なのでしょうか?答えは「無理」ですよね。ですから打合せを繰り返していく過程で、決めた項目・決まっていない項目を明確に記録保持していく必要がますます重要になります。具体的には、打合せは複写式の議事録を使用します。ペーパーベースの打ち合わせは、アナログな感じもしますが、正副の書面が残りその場でサインをもらえる利点を鑑みれば、まだまだ利用価値は高いと言えます。個人ごとの特別なスキルや知識も必要ないですし。打合せが終了したら、その日の内容を一緒に確認してサインをもらう。これくらいは最低レベルでしょう。出来れば、当日確認の際には「決定事項」「ペンディング事項」を明示し、次回(または、いつまでに)決める共通意識を構築すべきです。次の打ち合わせでは、前回の宿題(施主から出た質問)、宿題の答え、ペンディング事項を確認してから具体的な提案や変更点など、打ち合わせを進めていくことが理想的です。このような過程を踏まないための「記憶違い」が、「言った・言わない」という低レベルな争いのきっかけになりますし、ひどい場合には「約束違反(契約違反)」に発展してしまいます。民法改正後は、変更があった都度、契約書を交わさないといけないの?と質問を頂くこともありますが、上記のようにサインをもらった書面があれば事足りると思います。同時に、設計 ..
 
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市村 崇
一社)住まいと土地の総合相談センター

1998年 日本大学理工学部海洋建築工学科卒業 大手ハウスメーカー入社 工事課配属 後輩指導とともに約350棟の施工管理に携わる。その後、スタッフ部門にて施工革新による生産向上業務、作業標準マニュアルの策定を経て退社。 2007年 設計事務所・工務店設立 自身にて注文住宅の設計、施工を請負意外に、各ハウスメーカーの軽量鉄骨ALC工法を始め、重量鉄骨、戸建て分譲の木造SE構法木造2*4工法、他木造軸組み工法の住宅現場を施工管理。 10年で管理した現場は新築、リフォームを合わせて、およそ500棟に及び多数の職人指導の実績経験がある。 2013年 住まいと土地の総合相談センター、副代表に就任 インスペクター以外にもコンストラクションマネージメント業務にも従事。 現在は、建築トラブルを抱えるクライアント複数の相談に乗る。

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