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2018/08/10 17:40 - No.247


第11回 建てる方が得か、借りる方が得か


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がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2018/08/10 17:40 - No.247

 
S1200x600 xf3135209316o 日本の持ち家率は、およそ60%です。都道府県別では、持ち家率が最も低いのは東京都であり、地価が高く容易に手に入らないことを考えれば、当然といえば当然です。 その持ち家率も、特に若年層で低下しつつあります。たしかに人生設計の中では、さまざまな風潮や考え方もあり、自由に選択できる時代です。現実に、住宅の着工数は、注文住宅よりも圧倒的に賃貸住宅の方が多く建っています。 さらに、世の中にもリースやシェアによる仕組みも広まり、家以外のものでも、所有価値よりも使用価値といわれて久しくなりました。今や、自動車業界でも、最初に車に対する所有欲を盛り上げることからプロモーションを展開する必要性に迫られています。 また、自動車業界にはカーシェアリングも増えています。 所有すればそれだけで、取得のための初期コストがかかります。取得税も自動車税も、そして自動車保険料もかかります。さらには持ち家で駐車場があれば良いですが、マンションなら駐車場代がかかります。さらに、数年に1度は車検代がかかり、その時には通常メンテナンス費用もかかります。 これら諸々の費用も、毎日乗り回して車を運転していれば時間当たりのコストは下がりますが、休日だけ使っているような家庭では、その多くの費用は動いていない時、使っていない時の費用を払っているようなものです。 それに対して、カーシェアリングは短ければ10分100円でも使用することができます。その程度の使用であれば、ガソリン代も含まれています。さらには、自分が乗ってみたい車種を選ぶこともできます。使用価値の時代には、カーシェアリングを選ぶ人が増えるのも当然です。貸す派の考え 発想を変えて、カーシェアリングの事業者として貸す派の立場で考えたらどうでしょうか? 上記の取得費用を含 ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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