NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上させるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。
「石膏ボードはクロスを貼るためのただの下地」という思考で作業をされている大工さんの現場を見ると、とても残念な気持ちになります。下の写真は、そういうところが垣間見えた事例です。一般的な住宅では、非耐力壁におけるビスの留め付けにおいて施工指針等はあるものの、建築基準法では何も定められていません。法令に抵触しないし、性能的にも問題が無い施工かもしれませんが、お客さんを不安にさせない、不信を抱かせない施工をするというのも重要です。丁寧に施工された現場は、お施主様やこれから買おうとする顧客の「住宅に対する不安を払拭する最大の武器」となり、お客様紹介や成約率向上に繋がっていきます。
ビスを等間隔に、そして真直ぐに留め付けるために、優良ビルダーでは色々と工夫をしています。大工さんが自らビスの留め付け間隔に合わせた定規を作ったり、ビスの位置をマーキングできる専用工具を活用したりして、施工精度の向上を図っています。
ビスの留め付け方が深く、表面の紙が破れてしまった事例です。石こうボードの表面の紙は、ボード留め付けに非常に大事で、破ってしまうとボードの保持力が低下し、仕上げ材に影響を及ぼす恐れがあります。石こうボードを耐力面材として使用する場合は、必ず増し打ちが必要です。優良ビルダー ..
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。