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2017/09/19 20:33 - No.133


第5回 断熱改修の評価① 快適性能向上


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断熱改修の教科書 事例研究編
大菅 力

2017/09/19 20:33 - No.133

 
S1200x600 dscn7483今回は引き渡し後の建て主の評価についてお伝えする。快適性、光熱費ともに大きく改善されたという結果が出た。今回は断熱改修の効果や評価について、建主の声を中心にお伝えする。建て主は70代の女性で、1人住まいだ。まず断熱改修の概要をおさらいする。すべての窓に内窓を取り付け、床・壁・天井にグラスウールで補強した。床と間仕切り壁は32kグラスウールをそれぞれ42㎜厚と60㎜厚を充填し、外周壁と天井は24k細繊維グラスウール100㎜厚を充填した。天井の断熱部分の上部が2階居室になっており、間仕切り壁の後ろ側に2室が控えていることを考えると、改修部分に限っては、新省エネ基準よりは明らかに断熱性能は高く、次世代には届かない程度の断熱性能に向上したと思われる。この断熱改修と併せて、暖房をこたつと電気ヒーターから寒冷地型エアコンへと変更した。エアコンは専用コンセントを施工しておき、リフォーム終了後、インターネット通販で娘が1年型落ちの15〜18畳タイプを安価に購入。取り付けだけを工務店に依頼した。通販業者の施工サービスを利用しなかったのは、積雪地であるため、架台の設置など雪対策を確実にしてほしかったことと、今後のメンテナンスの窓口を工務店にまとめたかったためだという。エアコン1台で回収したエリアを冷暖房する。雪に備えて架台を高くしている改修後のLDK。ワンルーム的な間取りに変えたキッチンの様子。窓には内窓を設置洗面脱衣所。勝手口の扉は断熱戸に交換。窓は内窓を付けた昨今の分譲住宅に満たない温熱環境だが、もともとがアルミサッシ+シングルガラスと無断熱の躯体だったため、断熱改修の効果は抜群。これまでは無断熱であった床が冷たく、建て主は靴下を常に2枚はいていた。厳寒期には就寝前に暖房を消すと室温はすぐに下 ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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