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2018/06/15 12:31 - No.218


第1回「知られざる事実!? 家の中で熱の出入りが1番多い所は、アソコだった!」


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住宅ライターがレポート!『樹脂窓のチカラ』
ともこ @住宅ライター

2018/06/15 12:31 - No.218

 

ともこ@住宅ライターです。

家の中で熱の出入りが1番多い所はどこかご存知ですよね?答えは、窓です。

屋根でもなく、壁でもなく、床でもなく、換気でもなく、窓だったんですね。

具体的にいうと、冬は52%、夏は74%の熱が出入りしているんですって!





まさか暑い、寒いの原因がこんな所に潜んでいたとは…。

私は衝撃を受けました!と同時に、何でだろ?と思うことがありました。

住宅ライターなので新築の取材に行くのですが、窓を重視しているお施主さんって激レアなんですよね。

こんなにも熱が出入りしている場所なのにもかかわらず、です。住宅性能について勉強している激レアの人は、最新の高性能な窓を採用されています(そういう工務店に依頼したのも理由として大きいですが)。

従来、日本の家によく使われている一般的な窓と比べると約1.5倍ほど(比較対象により異なる)の金額ではありますが、その性能がもたらしてくれるメリットを理解されていますし、光熱費のことまで考えていて、スゴイの一言でした。

ほとんどのお施主さんは、間取りやデザインにこだわりを持たれているのは伝わってくるんですが、窓については「どれでも一緒でしょ?」という感覚があるように感じます。そもそも、窓に意識がいっていないというか、部品のひとつだと思っている人も少なからずいると思います。

学校ではもちろん習わないし、窓の重要性が広く知られていないからなのかな…家づくり系のメディアはたくさんあるけれど、窓のことって意外とスルーしちゃってるような気がするしな…他にも色々と原因があるにしろ、これはまずい。

ということで、今回はYKK APのショールームへ行き、最新の窓事情についてリサーチしてきました。家にとって窓は脇役じゃない、主役級なんです。


TOTO DAIKEN YKK AP高松コラボレーションルームへ行ってきた

■ここは、実際に最新の設備を見て触れて体感できるショールームです。TOTOの水まわり、DAIKENのフローリングや内装ドアなど、住まいづくりのための商品が総合的に展示されています。■まるで科学館のようです。窓の温度がサーモグラフィで一目瞭然。真っ青の窓なんて絶対ヤダ!


窓のスペシャリストにたずねます!

最新の窓事情について教えてくださるのは、YKK AP株式会社 四国支社長(取材当時)日高亮(ひだか りょう)さん。この道30年以上の、窓のスペシャリストです。ダンディズムが漂っておられます。国民の健康でローエネな暮らしを実現するため、高性能な樹脂窓の普及に力を入れています。


箕岡智子(以下智子)「日高支社長、今日は窓のこと教えてください!どうぞよろしくお願いします。」

 

日高支社長(以下敬称略)「こちらこそ、よろしくお願いします。」


日高「サッシの歴史を少しお話しすると。明治までは木枠だったんです。昭和になると鉄やアルミのサッシが登場しました。」

 

智子「そういえば、古い建物には木枠の窓が入っていますね。アルミサッシは昭和。建物探訪する時、そういう見方もできますね。」

 

日高「ですね。日本は戦後の復興や高度経済成長の時に、家をたくさん建てる必要がありました。その時、加工のしやすいアルミサッシが供給しやすかったんですね。」

 

智子「なるほど~。興味深い。一時代をアルミサッシが支えていたんですね。」

 

日高「そして今は、アルミから樹脂へシフトしていっている時代です。」

 

智子「明治は木、昭和はアルミ、平成は樹脂。窓も進化しているんですね。」


時代はアルミから樹脂へ


智子「あの~樹脂って、プラスチックのことですか?」

 

日高「プラスチックのひとつで、詳しくいうと、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)のことです。」

 

智子「そのポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を窓フレームに使っているわけですね。でも、洗濯バサミみたいに使い込んだら割れたりとかしないんですか?」

 

日高「水道管や下水管、排水管に使われているのと同じものなので、さびたり、腐食したりもしません。圧力や衝撃にも強いので、割れたりしませんよ。ファスナーも、今ではほとんど樹脂なんです。見てみてください。」■YKKオリジナル小物入れ。自在に形が変えられるそう。こちらもかわいらしい。


智子「ほ、ほんとですね、よく見ると金属じゃない!気づかなかったです。樹脂もこんなに細かい加工ができるんですね。」

 

日高「樹脂というのは、さびないですし、丈夫ですし、熱を伝えにくい素材です。熱の伝わり方でいうと、アルミの約1/1400なんです。」

 

智子「1/1400って、すごすぎてよく分からないレベルです。」

 

日高「分かりやすい例でいうと、アルミのお鍋。」

日高「アルミのお鍋の持つところは樹脂でできています。樹脂は熱を伝えにくいから取っ手などに用いられています。逆に、アルミは熱伝導が良いからお鍋やフライパンの素材になっていますね。」

 

智子「なるほど!よく分かります。」

 

日高「樹脂の特性を生かしたのが樹脂窓です。家の熱の出入りが減らせるというわけです。」

 

智子「樹脂窓、バンザイ!」

 

ここまで違う?冬の窓を体感してみた

 

智子「日高支社長、ここは何のコーナーですか?」


日高「こちらは冬の窓の実験機で、色々な材質の窓を触ったりできる体感コーナーですよ。窓の向こうは冷蔵庫になっていて、0℃の室外環境を再現しています。」


智子「なんだか研究所みたいで、おもしろいですね。」


日高「サーモグラフィカメラの映像を上のテレビに写しているので、窓の材質によって温度の違いが一目で分かるようになっています。あと、それぞれの窓のフレーム温度と、ガラス温度をモニタリングしています。」


智子「1番左の窓だけ、びっくりするぐらい真っ青になっているんですけど。」


日高「その窓を触ってみてください。」


智子「つめたっ!冷たいし、水滴で曇っていますね。」


日高「今、触ってもらった窓は、アルミフレームの1枚ガラスで構成されています。フレームの温度は6.9℃、ガラスの温度は6.7℃。だから冷たく感じますよね。30年前の家だとこのタイプが主流でしたから、実家が寒いという理由のひとつにあげられます。」


智子「確かに、実家は本当に寒いです。だから足が遠のきます…風邪ひきたくないから。」


日高「そういう人はたくさんいらっしゃいますね。次に右隣の窓をご覧ください。」

■ 左の窓は、内側に樹脂フレームのLow-E複層(2枚)ガラスを施し、二重窓にして断熱性を高めるというリフォームプランの例。

■ アルミフレームの2枚ガラスで構成された窓。


智子「よく見ると、右隣の窓も結露していますね。」


日高「こちらは、アルミフレームの複層ガラスです。ガラスが2枚の窓です。」


智子「え?2枚にしても、結露するんですね。」


日高「そうなんです。熱を伝えやすいアルミフレームに、ガラスを2枚にしただけでは結露は防げないということが分かりますね。では、次にこちらの窓を触ってみてください。」



智子「さっきより冷たくない。全然違いますね!」


日高「この窓は、アルミと樹脂の複合フレーム(室内側:樹脂、室外側:アルミ)になっていて、Low-E複層ガラスという2枚ガラスです。ガラスには薄い金属膜をコーティングして、冷たさを軽減しているんですよ。フレームの温度は17.3℃、ガラスの温度は19.5℃です。」


智子「はじめに触れた窓のガラス部分との温度差は、約13℃もの違いがあります。それにガラス温度の方が、フレーム温度より高くなっています。結露もないですし、同じ2枚ガラスなのにこんなに違いが。これが、Low-E複層ガラスの特徴なんですね。すごいです。」

参考ページ:Low-E複層ガラス(断熱タイプ)


日高「Low-E複層ガラスも断熱性に優れていますが、室内側が樹脂フレームになっているところも注目してください。アルミと樹脂のハイブリットなんて呼び方もしています。」


智子「そうでした。樹脂は熱を伝えにくい材質!だから、こんなにも違いがあるんですね。」


参考ページ:断熱性とデザインのアルミ樹脂複合窓



日高「では、最後に1番右の窓を触ってみてください。」

智子「あれ?あまり冷たさを感じない。不思議です。」


日高「この窓フレームは、100%樹脂です。最初に説明しました樹脂窓のことです。」


智子「樹脂窓きたー!」


日高「ガラスは、ダブルLow-Eのトリプルガラスになっていて、ガラスが3枚採用されています。金属膜のコーティングは、そのうちの2枚のガラスにほどこされています。
しかも、ガラスの間にある中空層にアルゴンガスが入っています。これは、今、YKK APで断熱性がトップレベルに高い窓の1つですよ。フレームの温度は20℃、ガラス温度は22.2℃です。」


智子「すごそうな単語がたくさん出てきました。それはさておき、20℃を超えてきましたね。冬の窓なのに!樹脂窓さすがっす。」


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※ アルゴンガス入りLow-E複層ガラスとは引用元

乾燥空気よりも断熱性の高いアルゴンガスを封入することで、断熱性能を向上させた複層ガラスです。

アルゴンガスは、乾燥空気よりも熱伝導率が低いので、Low-E複層ガラスに適用すると断熱性能が高まり、効果的です。

【熱伝導率】 空気:0.024[W/(m・K)]、アルゴンガス:0.016[W/(m・K)]です。

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そして、これまでの体感を表にしてみました。

ここまで違うと、もはや本当に同じ窓なのかと疑いたくなります。
これが、トリプルガラスを用いた世界トップクラスの樹脂窓の実力なんですね!


樹脂窓の断面を見てみた

日高「さきほどの樹脂窓の断面はこんな感じです。」■ この断面は、新築の例ではなく、樹脂窓「APW 430」に窓リフォーム(外窓交換)した場合のもの。※かんたんマドリモ樹脂窓



智子「今までの窓のイメージをくつがえすぐらい、どえらい構造になっています。最新の窓ってこんなことになってるんですか!」


日高「この構造で外からの冷気をカットしているわけです。そして、こちらは、二重窓にリフォームした例の断面ですが、左側の方は1番はじめに触れてもらった、アルミフレームの1枚ガラスで構成された窓の断面です。」■ フレミングJ:アルミフレーム単板(1枚)ガラス、プラマードU:樹脂フレームのLow-E複層ガラス。窓リフォームの一例。



智子「私の中で、窓といえば左側のイメージですよ。比べてみると、ギャップがすごいというか、なんかもうペラペラ。」


日高「そうですね。雨風はしのげても、断熱に関しては頼りない感じがしますよね。」


智子「はい…。ということは、窓フレームはアルミじゃなくて樹脂がよくて、ガラスはシングルじゃなくて、トリプルがいいってことですね(まるでフィギアスケート)。」


日高「そのとおりです。トリプルガラスの樹脂窓を採用すると、結露のない快適な住環境をつくることができます。断熱性が高いということは、省エネにもつながりますね。」


智子「でも、樹脂窓の価格は高額ですよね?」


日高「樹脂窓は今は日本で普及し始めたところです。なので約1.5倍(比較対象により異なる)の価格になっていますが、普及が進めば価格も緩和されてくるでしょう。
ただ、健康のことや、光熱費のこと、灯油を運んだりするという手間を考えてた上で、比較していただきたいと思います。」


智子「なるほど!そう考えると…答えは自ずとみえてきますね。」



つづく…




まとめ
世界トップクラスの断熱性能を誇るトリプルガラスの樹脂窓が、結露のない温熱環境の整った住まいを生み出してくれることが分かりました。



次回は、実際に樹脂窓を使用した空間展示や、夏の樹脂窓などなどレポートします!




※こちらの記事は「家づくり情報サイトieny」(https://ieny.jp)>「知られざる事実!? 家の中で熱の出入りが1番多い所は、アソコだった!」からの転載です。 




第1回: 「知られざる事実!? 家の中で熱の出入りが1番多い所は、アソコだった!」
第2回: 「・・・とても先進国とは思えない樹脂窓の普及率!」
第3回: 窓リフォームでヒートショック予防を!【最終回】


 
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ともこ @住宅ライターさん
フリーランス住宅ライター

フリーランス住宅ライター編集者。広島県出身。愛媛県在住。タウン誌営業→スノーボードインストラクター→住宅誌営業(現 株式会社KG情報/家づくり学校)→フリーに。住宅誌づくりを通じて住宅の面白さにハマる。現在は主に一般向けの住宅誌や住宅サイトで執筆中。ママと暮らしのデザイン社所属。省エネ建築診断士。twitter/ともこ@住宅ライター。有料note/工務店向け!これは真似できる「一条工務店の集客術」(https://note.mu/tomoko_house/n/n253526d8a40f)を発売中。

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