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2023/09/28 13:00 - No.1340


第31回 設備編「エアコンについて(2)」


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省エネのキホン
堤 太郎

2023/09/28 13:00 - No.1340

 
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引き続き「設備」をテーマとして「省エネのキホン」的考察を進めています。
今回は引き続き、エアコンを取り上げますが、最後には間取りについてまで広がっています。


■もはやプロとしては・・・

まずは、有難いお知らせです!

同じ「A-PLUG」内で、東大の前先生が「全館空調で快適・省エネな暖冷房を」というタイトルの連載をされていますが、つい先日、ご本人からも一通り完了したとのお話がありましたので、これは是非ともご参照いただきたい!というご案内からスタートする次第です。

全6回(+番外編)というボリュームですので、エアコンはもちろん空調計画に携わる(という意味ではプランニングから設備決定まで、ほとんどの従事者が該当するでしょう)方々は全回に目を通していただきたい内容だと思います。

第4回 全館空調|空気と熱の基礎知識」でも、私の連載では言葉でフワっとお伝えしているような内容を、分かりやすい図と根拠となる数字で解説されていますので、そういう意味でも「有難い」でした(笑)。

機器も壁掛けエアコン単体というよりは、(それも構成要素として含んだ)全館空調としての解説がされていますが、

・居住者が感じる快適性
・暖房時、冷房時の移動空気の特性
・断熱グレードによる暖冷房負荷の関係性
・空調機器の仕組みや効率
・湿度、結露に関する注意点

などは、すべてにおいて共通する内容ですので、もはや住宅の「プロ」と名乗る以上は、これらの内容は「最低限」押さえておくべきポイントだと、改めて感じさせられました。

余談ですが、第18回でも取り上げたように、エンドユーザーの住宅性能に対する関心は構造、断熱はもちろん気密に関しても当たり前、最近のSNSではプロではない一般の方からの空調関連の投稿も複数見られ、インフルエンサー的な存在も出てきています。
決してバランスがよいとは言えないまでも、独自に調べたであろう知識や資料は相当なもので、投稿内容に唸らされることもたびたびあります。

そういう時代に自信を持って家づくりをするには、少なくとも冒頭の前先生の連載内容レベルは把握した上で、自社の性能・設備に関する方針を確立しておく、そして自信を持って商談に臨むことが重要ではないでしょうか。

 
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堤 太郎
一般社団法人 みんなの住宅研究所

一般社団法人 みんなの住宅研究所 代表理事/株式会社 M's構造設計所属。一級建築士、CASBEE戸建評価員、BISほか。1966年奈良県生まれ。1990年摂南大学工学部建築学科卒業。関西商圏のビルダーに27年勤務し、主に2x4工法(枠組壁工法)の戸建住宅設計に携わる。2013年にドイツのフライブルクをはじめとした各地の研究機関・企業等をツアー視察した後、ATC輸入住宅促進センター(大阪市)主催の省エネ住宅セミナーにて、企画のアドバイスやパネルディスカッションのコーディネーターとして複数参加。2018年にM’s構造設計に参加、「構造塾」講師や「省エネ塾」の主催、個別コンサルタント等を行っている。

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