◆はじめに
当連載記事では、管理組合を対象とする「コンサルティング」や「顧問業務」などを生業にしている "マンション管理士としての経験とノウハウ" をもとに、昨今の業界の動向などをテーマに取り上げ、『マンション管理に携わる皆様に役立つ情報』を提供していきたいと思います。
筆者が2023年にコンサルティングしたマンション(都区内 築24年目)で、管理委託費の大幅削減に成功した事例を紹介します。
<コンサルティング対象物件の概要>
■ 延床面積 :2,679 ㎡
■ 構造・階数:鉄筋コンクリート造 地上5階 地下1階
■ 総戸数 : 34戸(ファミリータイプ)
■ 竣 工 :2000 年 2月
■ 駐車場 :5台(機械式駐車設備を撤去後平面化)
◆管理組合からの相談内容
昨春、当社セミナーに参加した理事長さんから、「管理会社の業務委託費の増額改定に伴い、管理費を増額改定したが、依然として会計収支が赤字の見通しのため管理委託契約を見直したい」との相談を受けました。
その後、理事会で当社の業務内容について説明したところ、まずは有償にて「管理コスト適正化診断プログラム」を実施することになりました。
◆管理委託契約の診断結果
管理組合から委託契約書や決算書、長期修繕計画書などの資料を提供してもらったうえで、現地調査も含めて診断した結果の概略は
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