
「新商品」記事では、商品企画者・開発者の思いなどを掘下げながら新商品をご紹介しています。
今回は「外部ハンドル付の窓シャッター」をお届けします。
APW 430防火窓/APW 330防火窓 手動シャッターGR 外部ハンドル付座板仕様
外部ハンドル付の窓シャッター
樹脂窓APWでも非常用進入口対応サイズ仕様を追加
高さ31m以下の3階以上に義務付けられている非常用進入口。非常用進入口対応サイズ仕様で、外部から開放可能な「手動シャッターGR 外部ハンドル付座板仕様」を発売します。
緊急時に外から開放が可能
火災などの災害時には消防隊が建物内にスムーズに入る必要があります。そのため建築基準法では、高さ31m以下の部分にある建物の3階以上に「非常用進入口」の設置を義務付けています。
この「非常用進入口」は、幅75cm・高さ1.2m以上で床面から80cm以下、外部から開放可能・または破壊して室内に進入できる構造、など細かな規定が設けられています。
都市部で多い3・4階建ての住宅や、近年増加している木造3階建て集合住宅には、この「非常用進入口」が必要です。これまで「エピソードⅡ NEO」や「エピソードⅡ 防火窓 GNEO」、「APW 330防火窓」などでは対応可能なサイズ設定がありましたが、「APW 331防火窓」への対応などバリエーション拡充の声を多くいただいていました。
通常の窓シャッターは外からの開放を想定していませんが、今回、外部から開放可能な手動シャッターを開発、シャッターを破壊することなく開放することが可能となります。
「非常用進入口」には「代替進入口」という代替措置が設けられています。設置間隔を狭めて個数を増やすことで「非常用進入口」よりも簡素な構造とすることができます。「代替進入口」では「非常用進入口」に求められる「外部から見やすい方法で赤色灯の標識を設置」などが不要です。
担当者の声
防火に関する法規制は細かく、また、エリアによって条件が異なる場合もあります。商品開発に当たっては、関係行政庁をはじめ、主要都市などの関係部署へ設定する仕様検討にあたり調査が必要でした。また、開閉は消防隊が緊急時に行うだけに、初めて見るハンドルが目立たなければいけませんが、主張しすぎると外観を損ねてしまいます。そのバランスが難しかったですね。初めての方でも簡単に開けられる操作性と同時に、ピクト表記などの工夫を凝らしています。
新開発のハンドル操作で
簡単に全開放を実現
「手動シャッターGR 外部ハンドル付座板仕様」の大きな特徴が、シャッターを壊さずに外部から開けられること。新たに開発した外部ハンドルの操作によりシャッターを開放するための特別な工具や力が不要で、救助活動や避難がスムーズに行えます。
操作方法は、外部ハンドルを操作して解錠、シャッターの座板を持って全開にする、と非常に簡単です。


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樹脂窓の仕様も拡充し
有効開口75cmに対応
「手動シャッターGR 外部ハンドル付座板仕様」の発売とあわせAPW 430/APW 330に「引違い窓/引違いテラス戸 非常用進入口対応サイズ仕様」も発売します。有効開口750mmに対応するもので、「非常用進入口」への対応が大きく広がります。
これまで窓で対応してきた「非常用進入口」への対応を窓シャッターで行うことで、性能、価格の両面で大きな魅力を生み出すことができました。例えば、防火窓で対応してきたエリアでも、外側にシャッターを取り付けることで内側の窓は非防火でよくなり、その分性能をアップすることができるようになりました。今、住宅の省エネ化が進むなか断熱等級6の取り組みが広がりつつあります。3階建て住宅はもとより、木造3階建て共同住宅においても樹脂窓提案の幅が広がります。