A-PLUGのご利用には会員登録が必要です
すでに会員の方はログインください

2025/06/11 08:00 - No.1494


第15回 情動システム&ランチェスター


情動システム&ランチェスター~売れる工務店のための顧客心理マーケティング&必勝戦略
石川 新治

2025/06/11 08:00 - No.1494

 


集客どうする? SNSどうする? ホームページどうする? 商談どうする? カタログどうする? 商品どうする? 構造どうする? 現場どうする? クレームどうする? 紹介どうする?

こんな迷いを持っている工務店さんは多いと思います。そして、その答えを教えてくれるコンサルタント先生も大勢います。もちろん、そのアドバイスも的確で役立つことでしょう。 

でも、たった2つのマーケティングの理論を知れば、自分で考えることができるようになり、道筋を見つけて迷わなくなります。 

その2つの理論とは、多くの動物に共通して組み込まれている脳内の「情動システム」と、おそらく誰でもが一度は聞いたことがある「ランチェスター戦略」です。情動を使って顧客の心理を知リ、ランチェスターの方程式から導かれる法則を駆使して、売れる工務店になるためのマーケティング入門です。 


どうすれば売れなくなるのか?

売れる工務店になるための戦略として「信頼」とか「ブランド」とか、比較的分析しにくい要素も前回語ってみました。でも、その内容はちょっとだけズルくて、どうすれば信頼を獲得し、ブランド力を上げるかという手法まで至っていません。

ただ、住宅市場では決して企業の規模や広報戦略という表向きの戦術で獲得できるものではなさそうです。そして、武器力や兵力になりそうでいて、じつは単独ではメディアとして成り立っているようにも思えません。

超強力な武器力を手にして、敵を圧倒するほどの兵力を持っていたとしても、それを見せつけて脅しているようなものです。現代社会の構造の中では、超強力な武器を現実に使えば国際社会からの猛反発を受けることになるでしょう。そもそも、住宅という市場の中では、超強力な武器力が存在しているようにも思えません。

そして最も大切なのは、信頼=ブランドは友人・知人という人を介して伝わるということです。紙や電波やネット、あるいは商品を介したメディアは戦術策定上大事な要素ですが、友人・知人を広げた「人」というメディアを忘れてはいけません。

前回、最初に売れている工務店のイメージを描いてみましたが、その逆のイメージを考えてみましょう。

 
石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

業務にあわせて効率UPができる
ツールをご提供!

お知らせ

イベント・セミナー全て見る>