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2021/08/03 08:13 - No.1066


第1回 気候中立政策における建築の省エネルギー化 -スイスの現状と課題-(前編)


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スイス在住ジャーナリスト・滝川 薫さんがご紹介!エコ先導国スイスの持続可能建築
滝川 薫

2021/08/03 08:13 - No.1066

 
◆はじめに北スイス在住の環境ジャーナリストの滝川薫です。コロナ禍前には、スイスやオーストリアの持続可能な建築や省エネ建築をテーマとした専門視察に頻繁に携わっておりました。海外視察が不可能な状況が続く中、今年(2021年)5月25日に本誌×YKK AP社の主催により、ウェビナー「エコ先導国スイスの持続可能建築最新セミナー」が開催され、そこで省エネ政策や持続可能な住宅地の傾向、木造建築事情についてお話させて頂きました。本連載ではこのウェビナーの内容の一部を、三回に分けて紹介してゆきます。まず第一回目は「気候中立政策における建築の省エネルギー化-スイスの現状と課題-」の前編をお届けします。プラスエネルギー率687%のゲルツェンゼー村の家の気持ち良い室内。スイスのパッシブハウスとエコ建築の任意基準であるミネルギー・P・エコ認証を受けている。設計事務所はHalle58◆建物分野の消費量を半減して、100%再エネに日本と同様に、2050年までの気候中立を政策目標に掲げるスイスでは、建物分野が温室効果ガスの24%を排出しており、交通分野の34%に次ぐ、2番目に大きな排出源となっています。また、最終エネルギー消費量については、建物分野が42%を占め、最大の消費分野となっている状況です。2011年に日本で起きた福島第一原発事故を受けて、スイス政府は脱化石エネルギーと脱原発を目指す "エネルギー戦略2050" を策定し、国民投票で可決されました。原発の電力を代替する新規の電源には、建物上の太陽光発電が最上位に位置づけられています。このような背景から、建物分野は、スイスの気候・エネルギー政策において、最も重要な分野の1つとなっています。昨年末に連邦エネルギー庁が発表した展望によると、エネルギー戦略と ..
 
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滝川 薫さん
スイス在住ジャーナリスト

北スイス在住の環境ジャーナリスト、ガーデンデザイナー。 スイス・オーストリア・南ドイツをフィールドに、エネルギー大転換・持続可能な建築や地域発展・環境をテーマとした視察セミナー、通訳・翻訳、執筆を行う発信活動を約20年続けている。 MIT Energy Vision社共同代表。スイスの山間集落に暮らし、夫と共にスイスで庭園設計に携わる。 著書に「サステイナブル・スイス」(学芸出版社)、「欧州のビオホテル」(ブックエンド社)など多数。 ▼滝川薫さんの公式サイト https://www.takigawakaori.com/

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