NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上させるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。
住宅瑕疵担保履行法では、構造耐力上主要な部分と「雨水の浸入を防止する部分」が瑕疵担保責任の対象となっており、外壁防水紙の重ね合わせも基準で定められています。NEXT STAGEが開催するセミナーで「外壁防水紙の左右の重ね合わせは何mm必要か知っていますか?」と現場監督に質問することがあるのですが、正しい回答ができる方はごく少数というのが住宅業界の実状です。
壁の防水紙の張り上げが、軒下で止められています。この場合、台風などの強風で風圧が強い日は軒裏換気孔から外気と共に、雨が吹き込むことがあり、構造材が濡れる、防水紙裏に水が廻るなどが危惧されます。優良ビルダーは、軒裏まで防水紙を張り上げることで雨水侵入のリスクを低減しています。
CD管を束ねて、防水紙を貫通させている事例です。CD管を束ねると必然的に隙間が発生し、防水テープで塞ぐことが困難になります。優良ビルダーでは、CD管は単独で貫通させるように自社の基準を定めています。
サッシ廻りの防水工事の複数ある注意事項の中で、4つピックアップして事例をご紹介します。
両面テープの付着面で防水紙の浮きが生じている事例。押さえつけることで、解決できるケースもありますが、防水紙のたるみが多いと、しわとなり、水みちとなる恐れもあ ..
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。