NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上をさせるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。
「床」工事のポイント
●釘位置のマーキング釘を打ち付ける位置を床合板にマーキングしている優良事例です。「このスパンにはこの本数を打つ」と決め、職人さんの感を頼りに釘打ちをする素早い施工を重視した現場が多い中、定規で印を付けるというひと手間をかけバラつきのない間隔で釘を打つ、施工品質の安定を重視した施工を行っています。
●釘のめり込み厚い床合板の留め付け時における多少の釘のめり込みは、留め付け強度上、それほど気にしなくても良いと言われていますが、「ダメor大丈夫」の境界を明確に規定している法令はありません。ただ、板厚に対しめり込みが深いと強度が下がることは経験上予想がつくと思います。優良ビルダーでは、めり込み深さは「何ミリまでOK」と自社基準を定め、統一した施工を行っています。
下の写真は、釘のめり込みのない優良事例です。釘打ち機の打ち付け力を釘が少し浮く程度に設定し、打痕からもわかるようにその後玄能で手打ちし、深く打ち込まないように施工しています。
●合板の水濡れ床合板が雨水で濡れてしまっている不備事例です。合板の水濡れ痕は残ることが多く、施工中に施主様が目にすることもあり、美観的に見ても良い印象を抱くことはないでしょう。合板は水を含 ..
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1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、
そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。
民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や
品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、
「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。
現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した
学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、
誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを
推進する。