◆「リ・バース 60 」の申し込みが過去最高

◆コロナ禍に高齢者の資金調達のニーズ高まる

（独）住宅金融支援機構のリバースモーゲージ型住宅ローン「リ・バース60」の申し込み者数が年間1000件を超えて過去最高となった。

同ローンは、リバースモーゲージの要素を取り入れた住宅ローンで、対象は高齢者。毎月の支払いは利息のみで、利用者死亡時に自宅・敷地で一括返却する。融資資金の利用使途がリフォームや建替え、住み替えなどに限定されることが通常のリバースモーゲージと異なる。

2017年に、金利は上がるが、一括返済時に担保割れしても担保以外の返済義務が生じないノンリコース型を選択できる仕組みを導入。これが起爆剤となり、近年、申し込み者数を大きく拡大させてきたが、令和2年度（2020年4月～2021年2月末までの速報）は全国で前年同期比117%の1010戸と初めて年間で1000戸を上回り、過去最高の利用実績となった。