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2022/12/07 08:00 - No.1252


第6回 柱・間柱(まばしら)へ釘の打ち損じが無い


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~思考が変われば現場施工も変わる!~構造躯体の施工実践メソッド
小村 直克

2022/12/07 08:00 - No.1252

 
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こちらの連載では、現場監督がすぐに役立てることのできる木造住宅の品質管理ノウハウをご紹介します。全12回の連載では「構造躯体工事」にテーマを絞り、役割と目的、判断基準、現場事例、回避方法、対処方法に分けて解説を行います。

連載第6回目となる今回は、「柱・間柱(まばしら)へ釘の打ち損じが無い」について解説します。

 

  役割と目的  

面材耐力壁

▶ 面材耐力壁は、地震時の横揺れや台風による風の影響を受け、住宅が変形し破損したり、倒壊する危険を軽減する役割があります。

面材耐力壁の釘打ち

▶ 今回の項目は、面材耐力壁の留め付け釘が下地材にしっかりと留め付けられていることを確認する項目となります。釘が下地材にしっかりと留め付けられていないと、面材耐力壁本来の目的である耐力が確保されなくなります。そのため留め付け釘の打ち損じがないかを室内側から確認する項目となります。

 

  チェック基準    

< 釘打ちミス >

まず始めに、図のように耐力壁に打ち込まれた釘の施工状態を確認します。面材耐力壁の釘が面材に対して打ち損じなく施工されることが重要となります。打ち損じの釘を抜かずに増し打ちする方法と、打ち損じの釘を抜いて打ち直す方法があります。いずれの施工方法も、打ち損じ釘の不足本数を留め付ける事が重要となります。打ち付ける事によって、面材耐力壁の倍率が維持できます。

 

  不備事例  
 

ケース1  間柱の反りによる打ち損じ

   不備要因

● 面材耐力壁に印刷されている施工ライン通りに留め付けたが下地が反っていた

 

 

ケース2  足場が干渉して斜め打ちしかできない


   不備要因

● 作業スペースに無理があり斜めからしかできない施工

● 釘を打つ位置が足場の建地に干渉し、釘を斜めから留め付けることしかできない

 

 

  回避方法    不備を起こさないようにする回避方法(参考例)

 
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小村 直克
株式会社 NEXT STAGE

1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、 そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。 民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や 品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、 「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。 現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した 学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、 誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを 推進する。 

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