第９回 大胆な発想で「使いやすさにこだわる」リモデル事例

ガラス戸でリビングと寝室をゆるやかにセパレートし、間仕切り収納で２つのベッドの間を仕切りました。奥にはウォークインクローゼットを設置し、服をしまうだけでなく、お化粧やワークコーナーとしても使えるようにしました。キッチンはお互いの様子が見えるフラット対面型を設置。タッチレス水栓なので調理作業も効率的で、お手入れもラクラクです。
《使用商品》ガラス間仕切：ファミット ガラスデザイン（YKK AP）、間仕切り収納：フィットシェルフ（DAIKEN）、キッチン：ザ・クラッソ〈タッチレス水ほうき水栓LF〉（TOTO）

洗面とトイレは一体にして、石目柄の床で上質な空間に。窓まわりは自宅に長時間いるお母様のために遮音性や断熱性に優れた内窓を設置しました。ベンチスタイルのリビングは、ちょっとくつろいだり趣味を楽しんだりと、お母様のお気に入り空間となりました。
《使用商品》トイレ：ネオレスト LS、洗面化粧台：エスクア（TOTO）、内窓：マドリモ 内窓 プラマードU（YKK AP）

　リモデルポイント　

あるアンケート結果では、７割以上の親（高齢者）が子どもとの「近居」や「同居」を期待していると出ています。高齢の親と同居するには、快適で安全に暮らせる設備はもちろんのこと、大切になってくるのは「つながりとプライバシーの両立」。今回のリモデル事例では、お互いの気配を感じつつもそれぞれのプライバシーも保てるほどよい距離感を生み出す工夫がほどこされています。親子で素敵な時間を共有しつつ明るく楽しく暮らせるような空間を提案していきましょう。

「母と娘の素敵なシェアライフ」
詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/22/

◆活用例２

「上手にオンオフ！おうちオフィス」

〈プランデータ〉
●マンション
●ターゲット層　30〜40代
●あこがれのコト　「仕事も家庭も大切！オンオフ切り替えられる空間にリモデルしたい！」

40代の共働きご夫婦と６歳のお子さん３人家族のリモデル事例です。仕事もテレワークが増え、マンション購入をきっかけに環境を整えることにしました。

家でも仕事モードに切り替えられるように、リビングの隣にワークスペースを配置。集中できる環境づくりにこだわりつつ、ガラス戸越しにお子さんの様子を見守ることも考慮しました。オン・オフの切り替えをしやすい空間を作ることで、仕事も家族もどちらも大切にできるような家になりました。

開放感とつながりをほどよく両立するガラスの間仕切り。壁面アートのようなものは音響用インテリア壁材で、吸音性に優れ仕事に集中できる環境を作ることができます。
《使用商品》　ガラス間仕切：ファミット ガラスデザイン（YKK AP）、音響用インテリア壁材：オトピタ くさび、デスク：ミセル デスクプラン（共にDAIKEN）

ワークルーム・リビング双方とも、窓は遮音性・断熱性に優れた窓に交換。心地よい日差しが差し込む空間になりました。寝室には、夫婦２人ともが在宅勤務をする場合に対応するために、格納タイプのサブデスクを設置。就寝前のメールチェックやお肌のお手入れスペースとしても役立ちます。
《使用商品》　窓：マドリモ 断熱窓 マンション用（YKK AP）、多目的サブデスク：スイッチプラス740（DAIKEN）

　リモデルポイント　

コロナ禍を経て根付いたリモートワークは、通勤の時間をなくすことができるメリットがありますが、一方では「家族がいて仕事に集中できない」「仕事環境が整っていない」「オン・オフの切り替えが難しい」などの悩みも多く聞かれます。このリモデル事例では、リビング横の和室だった部分をワークルームにリモデルし、デスクや収納もしっかり設置することで仕事環境を整えました。その際部屋を壁で仕切るのではなくガラス戸にしたことで、リビングにいる家族とのつながりも適度に生まれます。仕事に集中できる環境と家族への目配りを両立できる空間づくりで、仕事も家族も大切にできる住まいを実現することができました。

「上手にオンオフ！おうちオフィス」
詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/18/

◆活用例３

「スマートエントランス」

〈プランデータ〉
●戸建　
●ターゲット層　30〜40代
●あこがれのコト　「みんなで使う玄関だからこそ我が家で１番素敵な場所にしたい！！」

３人目のお子さん誕生をきっかけに、中古住宅を購入してリモデルを行いました。１番こだわったのは、玄関スペース。子どもたちの靴、外遊び道具、ベビーカーに趣味のキャンプ用品ととにかく多い玄関まわりのアイテムをしまえるように、玄関横の洋室を収納ルームへと作りかえました。玄関からだけでなくカーポートからも出入りできるので、アウトドア用品の収納場所としても最適。収納という枠にとらわれず、親子の秘密基地のような空間になりました。

カーポート、玄関引戸、ルーフ、宅配ボックスまで、同系色でまとめ、統一感のあるエクステリアにしました。玄関はドアでなく引戸にすることで、ベビーカーでも出入りがしやすいメリットがあります。
《使用商品》カーポート：エフルージュ ワン50、ルーフ：ルシアス ルーフ、玄関引戸：断熱スライディングドア コンコードS30、宅配ボックス：ルシアス 宅配ポスト（すべてYKK AP）

　リモデルポイント　

子育て世代ママの悩み１位は「片付け」。とにかく増える子どものアイテム、なかでも玄関まわりの散らかりは共通の悩みの種のようです。さらに子どもと一緒に思い出を作るために旅行やキャンプに出かけることが多いこの世代は、アウトドアグッズも増える一方！この「エントランスクローゼット」を広々と設けたリモデル事例は、収納と遊びを一体化させ、秘密基地のような楽しさも兼ね備えた空間づくりを実現しました。「みんなで使う玄関だからこそ、我が家で一番素敵な場所にしたい！」という願いを叶えています。

「スマートエントランス」
詳しい情報はこちらでチェックしてください。
https://re-model.jp/10plan/collection/07/

◆まとめ

第９回となる今回は「使いやすさにこだわる」をテーマにした６つのプランのうち、後半３つのプランを事例に挙げて紹介しました。家族構成や世代によって、「使いやすい」の基準はまったく違いますが、各々の悩みを解決しながら家族が明るく楽しく笑顔で暮らせる工夫がそれぞれほどこされています。既存の空間を生まれ変わらせるリモデルだからこそ、大胆な発想で空間を仕切り直し、プラスαの快適さも添えて、提案していきましょう。