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2017/12/07 09:40 - No.172


第3回 北海道の高性能住宅を探る 300㎜断熱の仕様


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北海道の高性能住宅を探る
大菅 力

2017/12/07 09:40 - No.172

 
S1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f%e7%ac%ac3%e5%9b%9e %e5%8c%97%e6%b5%b7%e9%81%93 高性能住宅を手掛けた豊富な経験を持つ、北海道で活躍する三氏の鼎談の3回目。今回はいわゆる「300㎜断熱」の開発のエピソードをお送りする山本 巷ではZEHが話題になっていますが、私たちは断熱性能を強化することで、設備の容量や数をいかに減らすかということに腐心して活動をしてきています。その成果の1つが、壁の断熱を高性能グラスウールで300㎜厚にするという手法です−断熱性能の強化を図る際に一番問題になるのはどういうところでしょう山本 いろいろありますが、まずはコストです。特に大工の人工賃が問題になります武田 大工さんの1坪当たりの工賃には、断熱施工が含まれています。通常の高性能グラスウールによる充填断熱の施工手間を1とすると、300㎜断熱の場合は断熱層が3層になるので、3倍に手間が増えます−それをどのように工賃に反映するかということが問題ですね武田 まともに3倍の手間に換算すると、高額になりすぎてしまいます山本 2009年から高性能グラスウールの300㎜断熱に取り組んでいますが、大工手間に関しては武田社長はじめ工務店の方々が苦労をして調整をしてくれました。2010年に武田社長と取り組んだ「南あいの里の家」では、高性能グラスウールの充填断熱とフェノールフォーム90㎜厚の付加断熱にしてみました。断熱材の価格は高性能グラスウールより高価になりますが、通常の外張り断熱の1層が加わるだけなので、手間は下げられると考えて試してみたのです円山西町の家の矩計90㎜厚のフェノールフォームを切断するところ。1回で切るには120㎜角用の大丸鋸が必需品フェノールフォーム90㎜厚による付加断熱。まずOSBに45×45㎜の45受け材を取り付ける。その上にピースパッキンを取り付け、サブロク版のフェノールフォームを ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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