ともこ@住宅ライターです。本連載は、パッシブハウスジャパン理事であり建築家の松尾和也さんに、エコハウスの基本的なことについて解説いただくシリーズです。第4回は、「気密と耐震の重要性とは?」をテーマにお聞きしました。 本題に入る前に、近年の住宅事情をちょっと振り返ってみましょう。まず日本の家は、地震とともにあると言っても過言ではございません。というのも、2011年3月に発生した東日本大震災を機に、日本が抱える数々のエネルギー問題が浮き彫りとなりましたよね。この問題を解決する取り組みの一つとして、ZEH(通称ゼッチ/ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略)が誕生したということを知っている人もいると思います。もっとさかのぼってみても、大地震の発生が基準の見直しのタイミングになっていたりします。また、2016年4月に発生した熊本地震は、震度7が2回連続で発生し、甚大な被害が生じました。現地を訪れた専門家の人たちは、耐震等級3の重要性を目の当たりにすることとなったのです。この連載の解説者である松尾和也さんもその一人です。実際に松尾さんが現地で聞かれたお話を後半で紹介したいと思いますので、良かったら最後までおつきあいくださいね。 松尾和也さんってこんな人松尾和也(Kazuya Matsuo)さんプロフィール有限会社松尾設計室 代表取締役(平成18年4月1日~)。1975年 兵庫県出身。1998年九州大学工学部建築学科卒業(熱環境工学専攻)。JIA(日本建築家協会)登録建築家。一級建築士。APECアーキテクト。2005年サスティナブルTOKYO世界大会で「サスティナブル住宅賞」受賞。「健康で快適な省エネ住宅を経済的に実現する」がモットー。設計活動の他、「日経アーキテクチュア」「日経ホームビ ..
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