三浦祐成氏「性能向上リノベーションの時代へ」（前編）

ともこ@住宅ライターです。今回は「リノベーションフォーラム2018」、三浦祐成さんによる講演をレポートします。今回は、三浦さんの非常に分かりやすいお話をリアルにお届けいたします！

三浦さんは、性能向上リノベーションへの市場参入をご提案されていました。”レインボーオーシャン”とは一体？
数々の実例を見てきた、出版社社長ならではの切り口で語られています。

リノベーションフォーラムって何？

YKK APは【住まいの価値は「窓・開口部」でかえられる。】をテーマに、2015年よりリノベーションフォーラムを開催しています。2018度は「性能向上リノベーションのミライ」と題して、木造住宅の断熱や耐震などの性能向上による、住まいの価値向上についてトップランナーより講演・トークセッションで語っていただきました。

それでは、三浦祐成さんによる講演レポート前編のスタートです！

株式会社 新建新聞社
代表取締役社長
三浦 祐成 氏

1972年山形県生まれ、京都育ち。
地域に根ざしたビルダー、工務店への応援誌である住宅専門誌｢新建ハウジング｣の編集長を務め、現在は新建新聞社の代表取締役に就任。住宅メディア部門を統括し、住宅業界向けの執筆・講演活動を多数行っている。

YKK APとの共同企画「だん」が好評

私たちの会社は、「新建ハウジング」以外に、いくつか媒体を出しています。YKK APさんと一緒に企画をした「だん」という変わった雑誌もそのひとつです。

「だん」というのは、「高”断（だん）”熱住宅」と「”団（だん）”欒」、そして「”暖か”な暮らし」、からきています。
住まい手の方に、快適で暖かな暮らしを、普及・啓発する高断熱のことしか書いていない雑誌です。みなさんがツールとして、そのままお客様に渡していただけると「高断熱住宅ってこんなメリットがあるんだ」とお分かりいただけるような内容です。
たとえば、お金、健康、快適。
ぜひご活用いただければと思います。（Vo.2の購入はこちらから）

新建新聞社が伝えていること

「リノベーション・ジャーナル」というリノベーションの専門誌も出しています。リノベーション市場が活性化するまでの長い間、歯を食いしばって出したんですけれど、最近ビジネス的にも好調になってきました。

ということは、業界でも今、リノベーションに関心のある方が増えているということ。とくに今日のテーマでもあるような「性能向上リノベーション」もそうですね。この本は何を伝える媒体かというと、リノベーションの技術です。リノベーションの技術については、まだまだ広がっていないと思っています。なので、写真、仕様書、図面で分かりやすく、性能向上リノベーションの技術をシェアする感じで作っています。

「リフォーム産業大予測」という媒体も。これからのリフォーム業界がどうなるのか、これには私も書いています。新築だけではなく、リフォーム・リノベーションも重視している、そんな出版社が私たちです。

「これからのリノベーション」という本も出しました。
これは、リノベーションをデザイン面から解くのではなく、断熱・気密と、それからデザイン、設計を掛け合わせたものから生まれる、豊かな暮らしをプロの方と生活者の方へ両方いっぺんに伝えたいと思って出した書籍です。

レインボーオーシャンとは？

今日は、本を出版する立場から、主にビジネス面における、性能向上リノベーションの可能性について、みなさんと共有させていただければと思っています。

僕、流行らせたい言葉があります。
僕の言葉ではないですが、ぜひ、これだけでも覚えて帰っていただけたらと思っています。それは「レインボーオーシャン」です。