A-PLUGのご利用には会員登録が必要です
すでに会員の方はログインください

2020/04/28 11:46 - No.768


第6回 ビジュアルの構図を決める点景


S100x100 syuhitsu
インスタ・テクニック!
石川 新治

2020/04/28 11:46 - No.768

 
構図の勝負には良いビジュアルを撮るための構図のテクニックを、余白の取り方でvol.5は書きました。外観はできれば15m以上の引きをとり、建物の3分の1ほどの余白を映すこと。そしてインテリア撮影では、ビジュアルの端は続きの余白を感じさせるような部位で切ること。レンズは低く構えて、床を余白として見せることです。その前までに書いてきたシフトのテクニックも、構図の中で余白のバランスを取るための、テクニックと言い換えられます。こうした余白の取り方は、基本的にはグラフィックデザイン、つまり3Dではなく2Dの中でのテクニックです。つまり、極めて絵画的なテクニックです。構図を絵画的として考えるのであれば、最も参考になるのは日本の浮世絵ではないでしょうか。印象派もバウハウスも、そしてフランク・ロイド・ライトも浮世絵の魅力の影響を受けずにはいられませんでした。決して写実的とはいえないのに、浮世絵には遠近感があり空間の存在を感じさせます。このグラフィックデザインとしての浮世絵のテクニックを、インスタに活かせば良いのです。点景の妙現実のモノには、縁取りの線などないのに、浮世絵は線画を基本としています。インスタのビジュアルでも、特殊な加工をすれば可能ですが、現実的には求められていません。お客様は、絵で描いたモノではなく、実際に建っている事例を見たいのです。その上浮世絵では、西洋画のように消失点の見える透視図のテクニックは使われていません。線画であることを含めて、きわめて単純な構成の浮世絵なのに、なぜか絵の中に空間を感じさせます。それこそ、構図が生み出しているものです。この浮世絵の巧みな構図には、絶妙な「点景」の配置があります。透視図のテクニックを使わなくても、手前にあるモノが、奥にあるモノを隠せば、その ..
 
S100x100 syuhitsu
石川 新治さん
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

業務にあわせて効率UPができる
ツールをご提供!

最新の投稿一覧全て見る>

Btn gotop