リフォーム産業新聞の編集長、金子裕介です。当連載では、リフォーム業界の最新トレンドの動向をご紹介します。
今回、第16回目は「リフォーム会社の販促で最も効果が高いものは?」というテーマでお送りします。
◆リフォーム会社が実践する、効果が高い集客方法とは?
今回の記事のテーマでもある、リフォーム事業を手掛ける業者は今どんな集客方法に注目しているのか、販促効果がより良いと感じている方法は何なのか、というのを(リフォーム産業新聞)本紙では独自調査を行いました。下記表を参照ください。
トップ3位の結果
1位「自社ウェブサイト・ブログ」63.5%
2位「イベント」41.3%
3位「チラシ」39.7%
本紙で実施した調査では、上記のような結果が出てきました。
皆さんの会社ではいかがでしたでしょうか。
この結果を分析すると、デジタル集客に注力しつつ、効果が出始めている傾向が見て取れます。
私がこの業界を取材し始めた10年以上前は、集客と言えば「チラシ」が主流でした。そして、そのチラシからリフォーム相談会への誘導というのが定番で、もちろん今でもその戦術の効果は高いと思っています。ただ、それよりもWebサイトの反応が良くなっている、と経営者の方々は強く感じているようです。
コロナ禍がWeb集客を後押ししたのは間違いありません。この2019年初頭から約1年半もの間、相談会等のイベント自粛が影響し、その分のコストをWebに投資したという声も少なくありません。
上記グラフにもありますとおり、4位、5位の、SNSやWeb広告も、現場見学会、DMといった販促よりも「反響がいい」と回答している方が多いのも興味深いところです。特にInstagramの活用はリフォーム業界でも増えてきています。武器である施工事例写真はいくらでもありますし、それを厳選して投稿することでフォロワーを集めていくというやり方になります。今では、デザインに強いリノベーション系では必須とも言える販促ツールの1つです。
また、それ以外で気になったのは、Web系の販促でもマッチングサイトは14%と低いことです。登録している企業は少なくないものの、効果が実感できない企業も多くいるようで、同業他社と一括比較されるようなシステムが多いため、嫌がる企業も一定数存在します。
それに、まだ順位は低いものの、YouTube(19%)には注目したいところです。このコロナ禍で一気にリフォームチャンネルが急増し、社長が顔出しで情報提供する番組が多く、「信用」を獲得することに繋がると効果を実感している企業も出てきています。
◆まとめ
今回の記事は、いかがでしたでしょうか。
集客のカギを握るのは「メディアミックス」です。様々な部分で露出し、少しずつ信用を積み上げていき、アナログもデジタルもまずは手数を打つことが大切です。
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