
リフォーム産業新聞の編集長、金子裕介です。当連載では、リフォーム業界の最新トレンドの動向をご紹介します。第21回は「リフォーム業界将来予測〜リフォーム会社・工務店の未来の姿とは〜」というテーマでお送りします。帝国データバンクによると、中小の建設業者の倒産が増え始めているといいます。再びコロナ感染が増え、先行きは不透明。リフォーム業界は今後どうなるのか、事業者は何をすれば良いのか、こんな相談を受けることが増えてきています。今回は、リフォーム業界の近未来予測と、リフォーム事業者や工務店は何をすれば良いのかについて、私の考えをまとめました。◆近未来予測1:水回りのリニューアル市場はさらに競争が過熱する1つ目の予測は、リフォーム事業者にとって主力商品といっても良い、水回り設備機器の交換マーケットの競争が、さらに激しくなっていくのではないかということです。水回りで稼いでいた企業は頭打ち、あるいは、売上減になる可能性があります。というのもリフォーム業界には多様な業種からの参入が相次ぐ。中でも、水回りの交換需要は最もメジャーな改修で、需要も高いため、各社こぞって営業活動を展開している状況です。交換というのは、壊れたから取り替えるという需要のことで、価格帯は100万円未満の、キッチン、バス、トイレ、洗面化粧台、給湯器、水栓、食洗機といった内容。リノベーションや、LDKの空間改修のような「提案型」リフォームとは違い、商品の交換はモノの入れ替えのため参入障壁は低い。だから競争が過熱しやすい。ちなみに、矢野経済研究所によれば、水回りのリニューアルの市場規模は約1兆5000億円規模で、全リフォーム市場の23%ほどを占めます。最近読者からも、こんな声が届きました。「水回りのリフォームで家電量販店と相見積 ..
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