今回のコラムは、「段取り八分」と言われる着工前準備についてお伝えして行きましょう!
文字通り「段取り」とは、物事を行なう順序や手順という要素を含む、筋の展開や組み立ての仕方を意味します。これを住宅の製造現場に置き換えると、施工を進める上での順序や手順、そして施工の展開(納め)・組み立ての仕方(手順・基準等)を示すものです。
つまり、これら全てがどれだけ事前に計画できているのか?というレベルの高さが「想定精度」と言われるものであり、「想定精度≒実施精度」により近づくと言っても過言ではないでしょう。
下記の図表を見てみましょう!
これは、事前計画の中で一番重要とされる「設計図書の精度」に関する負の影響となる相関図です。
以前のコラムでもご紹介した施工管理の8つの役割の中で、現場ですべき3つの役割が、実は着工前にすべき5つの役割で、納材管理を省いた4つの役割からどれだけ現場施工に影響を及ぼしてしまうのか、を示したものになります。
ある意味、納材管理は受発注管理精度に連動すると考えて良いでしょう。
その中でも、①原価管理、②受発注管理、③工程管理、④情報管理 の4つの役割にすべて共通することは、唯一「設計図書」という共通の起因テーマがあることです。
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