「新商品」では、商品企画者・開発者の思いを掘下げながらYKK APの新商品をご紹介します。
門扉シリーズリニューアル
「エクスティアラ」、「シャローネ」、「ルシアス」、「シンプレオ」の門扉シリーズをリニューアルしました。デザイン性や耐風性の向上に加え、玄関ドアと連動する「ポケットキーシステム」の搭載など利便性も向上しました。
デザイン性
［エクスティアラ］
玄関ドアとのコーディネイト性を高めた豊富なバリエーション
「エクスティアラ」門扉は、デザイン体系を一新。近年、玄関ドアは板張りやプレーンなどシンプルなデザインの人気が高まっており、こうした玄関ドアとのコーディネイト性を強く意識したデザインをラインアップしました。
新たに追加した扉デザインは、ランダムな割付と凹凸感がオートクチュール的な印象を持つ「TM1型」、ナチュラルな印象のベーシックな板張りの「TM2型」、板張りと太格子を組合せたスリットが際立つ重厚な「TB1型」。また、モノトーンのミニマルなデザインが注目されるなか、「パネル」の「FP1型」に洗練されたモダンな印象のディープグレイ色を追加しました。
一方、木調仕様の戸当り・門柱を追加しました。戸当りはすべての木調カラーに対応し、門柱は木調4色を設定。さらに目隠し需要に対応する幅広・高尺サイズを追加して提案力を強化しました。
［ルシアス] [シンプレオ]
フェンスと一体感あるコーディネイトが可能に
「ルシアス」門扉は「横スリット」の「YS2型」と「TS2型」を追加、16デザインをリニューアルし全18デザインをラインアップ。「シンプレオ」門扉は「横スリット」の「YS2型」と「たてスリット」の「TS2型」の2デザインを追加し、12デザインをリニューアルした全17デザインで展開します。
「ルシアス」「シンプレオ」門扉は、今回のリニューアルで、門扉本体のデザインを際立たせるスリムな吊元側たて框に刷新したことも大きなポイント。吊元側の見付を従来の85mmから60mmにスリム化、格子部分が引き立ち、メリハリのある印象を与えます。
フェンスで人気のスリットデザインを門扉に新展開しただけでなく、パネル見付をフェンスと同等の寸法とし、一体感のあるコーディネイトが可能です。また、横目隠しデザイン、たて目隠しデザインともにパネルを広めの寸法に変更しフェンスとのコーディネイト性を高めました。
担当者の声
近年のクローズド外構における大型門扉は、玄関ドアに代わり「住まいの顔」としての役割が求められています。一方でアルミ形材門扉はサイズ展開などの条件により均一な割付のデザインに限定されていました。「TM1型」は表裏で凹凸形状の異なる形材を組み合わせることで、繰り返し感のないランダムな扉デザインを実現しました。「TM2型」は玄関ドアに近い幅広の板張り形状とすることで、「住まいの顔」に相応しい堂々とした佇まいを目指しました。
防犯性、利便性をワンランクアップ
１つのキーで門扉も玄関ドアも施解錠
匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる匿流による窃盗・強盗犯罪の増加により住宅の防犯に対する関心が高まっています。門扉は防犯・プライバシーの保護に効果があり、特に電気錠付門扉は防犯性の向上に有効です。
今回の門扉リニューアルにおいて、門扉と玄関ドアの両方が施錠可能な電気錠「ポケットキーシステム」仕様の門扉を発売、さらに利便性を高めました。これまでの電気錠は「ピタット Key」仕様（リモコンキー、タグキー、シールキー）であり、機能連携できるのはタグキー、カードキー、シールキーに限られていましたが、玄関ドアで多く採用されている「スマートコントロールキー」一つで門扉も施解錠できるようになりました。
従来可能であったタグキーやカードキー、シールキーでの操作に加えて、玄関ドア付属のポケットキーシステムのリモコンキーによる操作で門扉の施解錠が可能になるほか、リモコンキーを携帯してリーダーユニットのボタン操作やスマートフォンアプリでの施解錠も可能です。
「ポケットキーシステム」を標準装備するのは［エクスティアラ］「ルシアス」「シャローネ」門扉シリーズの全31デザインです。
自動施錠でさらに便利に
タグキー、リモコンキー、スマートフォンアプリを使って解錠した場合、門扉を閉めると自動で施錠するように設定を変更できます。また、タイマー施錠機能も搭載しました。手動や電子キー、操作盤などによる操作で解錠後25秒（50秒も設定可）間門扉が開かなかった場合、再度施錠します。閉め忘れや誤操作などに対しても安全です。
電気錠に脱着サムターンを搭載、手動錠では錠別体化も
門扉内側のサムターンには脱着式を採用。道路側からサムターンを回されることを防ぎます。
また、「ルシアス」「シンプレオ」シリーズでは、錠を框に内蔵する別体型ラッチ錠を採用、スッキリとした外観とするとともに、防犯性も高めました。また、錠前の設置位置を門扉の下部に配置することで、門扉の上から手を回して解錠することを抑止します。
安全・安心の配慮もさらにアップ
風速42m/sの強風地域でも設置が可能
「エクスティアラ」「シャローネ」「ルシアス」「シンプレオ」門扉シリーズ共通で、耐風性能を42m/s相当を標準仕様としました。一部地域を除いた強風地域においても、フェンスとあわせて設置が可能となりました。
衛生面でも細かな配慮
「ルシアス」「シンプレオ」門扉シリーズのハンドルは、デザインを一新、「バーハンドル/プレートハンドル/レバーハンドル」から選べるだけでなく抗菌・抗ウイルス塗装を採用、清潔さを保持し衛生的な環境づくりをサポートします。
担当者の声
今回の門扉シリーズのリニューアルでは、前年にリニューアルしたフェンスとの合わせやすさを考えて進めてきました。シリーズやシチュエーションなどを考え、幅広いニーズに対応するため多くの関係者の協力をいただき、デザイン性・防犯性をメインにしつつ、それ以外にもさまざまな改善・改良を施しました。ぜひ一つひとつの商品をご覧いただき、それらに気づいていただけたら大変うれしく思います。
エクステリアガーデン商品部 エクステリア商品企画室 久保鷹人
