【特別号】アメリカリフォーム市場レポート

アメリカ最大の建築展示会インターナショナル・ビルダーズ・ショーフロリダ州オーランドで1月10日から12日までの3日間開催された全米ビルダーズ協会（以下NAHB）主催のインターナショナル・ビルダーズ・ショー（以下IBS）での展示から、窓に関する最新のトピックスをレポートします。IBSは8万人の工務店、リフォーム業界人が来場する全米でも最大の建築展示会です。窓の最新傾向を語る上で重要なのが、アメリカでのアウトドアリビングの人気の高まりです。庭や中庭にアウトドアキッチンやアウトドア用の家具、デッキなどを施工し、第2のリビングとして住宅の外と中の両方で暮らしを楽しむスタイルで、近年人気が出てきています。IBSの展示会場でも、特設エリアが広く取られて様々な展示が行われていました。アウトドアリビング提案に付随して、リビングとアウトドアリビングを結ぶ窓の提案にも熱が入っています。特徴としては、アウトドアリビングの眺望を楽しむための窓の大型化、外と中をシームレスに繋ぐための開閉機構、バリアフリー化などが挙げられます。大開口を実現するための新商品が特に目につきます。3年前にアメリカリフォーム市場のトレンドとしてRemodeling Magazineのウェブ編集長は「窓の大型化」を上げていましたが、その傾向はアウトドアリビングの隆盛により更に強まっているようです。開閉機構もなるべく大開口を実現する方向で工夫が重ねられており、ユニークな動きの窓が多数展示されていました。コーナー部に施工する窓が増えていたのも傾向です。リビングに大開口を実現しようとしても、直線で大きな窓が取れないケースも多く、コーナー窓の需要は増えているそうです。日本でも近年アウトドアリビングや、テラス囲いなどの外と中をつなぐ提案が増 ..