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2017/11/15 09:19 - No.161


第2回 北海道の高性能住宅を探るー気密性の重要性


北海道の高性能住宅を探る
大菅 力

2017/11/15 09:19 - No.161

 
前回に引き続き、北海道における普及版の住宅の仕様に関して、札幌を中心に活躍する三氏に聞いていく。取材協力:山本亜耕さん(山本亜耕建築設計事務所)・武田司さん(丸稲武田建設)・松田卓也さん(飛栄建設)―前回は普及版の住宅の壁や床(基礎)断熱の仕様についてお聞きしました。窓についてはいかがでしょう。山本 少し前の時代、北海道ではプラマードにアルゴンガス入りのLow-Eペアガラスの仕様が多かったのですが、それがAPWの時代になって、開口部の性能は飛躍的に高まりました。本州ではAPW330が中心だと思いますが、北海道ではAPW430も多いです。 松田 そうですね。普及版の住宅だとコストの関係で樹脂サッシとLow-Eペアガラスの組み合わせとなりやすいですが、今後はAPW430の採用も増えてきそうです。普及版の住宅の窓仕様は樹脂サッシとLow-Eペアガラスの組み合わせが中心となる (A邸、飛栄建設)武田 当社も普及版の住宅だと樹脂サッシとLow-Eペアガラスの組み合わせが中心になります。高性能住宅になるとAPW430のほかトリプルガラス入りの木製サッシも選択肢になります。山本 余談ですが、APW430は開閉方式が増えるとありがたいです。縦滑り出しは防犯性が高いとは言えず、風に煽られやすい。横滑り出しやドレーキップの窓がほしいと思っています。気密の重要性を再認識武田 窓周りの施工にも関連しますが、最近になって再びこだわっているのが気密です。最近になって山本さんが設計されるような壁の断熱が300㎜厚、屋根が400㎜厚といった高性能住宅をつくるようになって、よりその重要性を感じるようになりました。―どのくらいのC値が出るのですか武田 0.2から0.4㎝2/㎡くらいで ..
 
大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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