「止むことなき地震のニュース」また、メキシコでM7.1の地震が発生しました。2週間ほど前の9月7日にもm8.1の地震が起きたばかりです。おそらく誰もが、地球上に地震が増えたと感じていることでしょう。アメリカ地質研究所で公開されている地震のデータをグラフ化してみると、その怖さが痛感できます。間違いなく、21世紀に入ってから地震発生数は増えています。メキシコの連続地震から、2016年の熊本地震を思い出す人も多いと思います。前震と本震という、新しい地震の定義を定めなければならないほど、これまでにない地震が発生し、亡くなられた方もいらっしゃいます。痛ましいことです。住宅のことを考えるのに、地震は外すことのできないテーマの1つです。しかし、建物のはなしは後に譲り、今回は、忘れられない熊本地震のニュースの1シーンから日本の住宅業界のことを考えたいと思います。それは、いつ、どこの局かも分からない、本当にささいなシーンです。被害状況を知らせるための被災者が映し出されていました。「ご覧のように自宅が被災して被害を受けた◯◯さんは、工務店を営まれていますが、多くの被災者からの急ぎの相談を受けて、自宅の修繕もできないままです。」それは地震災害だけに限られることではなく、大雨でも大雪でも、同じ状況が生まれます。自衛隊やボランティアの活動は報道されますが、このような事態に地域の工務店が支えているという事実を忘れてはいけません。地域が災害を乗り越えるのには、地域の工務店がなくてはならない存在なのです。工務店がなくなれば、その地域は成り立たないと思えてきます。「工務店はなくなるのか」一方、住宅着工数は確実に減少しています。日本の人口が減っている中、内需の代表である住宅産業が縮小するのは、誰の目で見ても明らか ..
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