※前回記事はこちら『探索システム』=「欲しい!」『情動システム』の話をしてきましたが、代表的な4つの情動もいよいよ、最後の『探索システム』になります。これまでの、恐怖システム・怒りシステム・パニックシステムというのは、防衛本能的な後ろ向きの情動でしたが、最後の『探索システム』は、生きる上でも前向きのシステムです。「探索」という名がある通り、色々なものを探し回る行動につながっています。どの動物にもよく見かけられるのは、懸命に匂いを嗅いで回っている行動です。まさに『探索システム』の行動そのものです。これまでの「怪しい?」・「悔しい“」・「寂しい;」という訳と同じように当てはめれば、「欲しい!」となります。この解釈は、これまでの中でも一番わかりやすいかもしれません。でも、工務店業に役立てることを考えると、お客様は単純な動物とは違いますし、欲しいものの範囲も広いので、そうは簡単にはいきません。最も単純な動物の探索行動は、「食べられるものはないか!」です。1日の行動の多くを、この『探索システム』に費やしているといっても過言ではないでしょう。しかし、「うまい儲け話はないか!」とか、「得する情報はないか!」というと、情動というよりも欲求のように感じます。やはり人は複雑です。子孫を残す!食べ物と同じように、メスを探す、オスを探すというのも、動物にとっては『探索システム』の一環です。この点においては、多少、人も動物の仲間であると感じさせられます。この点だけを考えると、ドーキンスの利己的遺伝子に行き着いてしまいます。個体は遺伝子の乗り物でしかなく、遺伝子が永遠に継続するよう雌雄を求めたり、食事を求めたりするよう仕組まれているのです。営巣本能の一環に、家を求めることがあるといえば通じていそうにも感じ ..
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