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2019/02/07 16:35 - No.386


第23回 さぁ、ランチェスターから始めよう! ──工務店の成功方程式


がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2019/02/07 16:35 - No.386

 
注文住宅という市場大手住宅メーカーは、おそらく儲かっているのだと思います。なんといっても株式上場を維持し、多くの従業員を養い、日本の大事な産業のひとつを担っていると信じています。その意味で、成功者であることを疑う人はいないでしょう。しかし、本当に日本の住宅市場を変えられたのでしょうか。半世紀もの時間をかけて、おそらく10兆円では足りない販促活動を行い、特に注文住宅で獲得できたシェアは大手全部を合わせても20%前後です。ランチェスターの定義を借りれば、全社を合わせても強者にはなれず中位者に位置づけられます。いわんや各社に分ければ、弱者の下位か番外弱者となります。上場企業といえども、注文住宅という市場で見れば、本当の成功者にも思えません。厳しい見方をしているようですが、統計数字で見ることもできる現実です。サッシやバス・トイレなどの住宅資材を扱っている企業から見れば、その現実は自社の売り上げに直接的見ることができ、事業計画にも関係する大事なポイントとして衆知されています。こうした市場シェアの状況は、自動車や家電、酒類や飲料などの製造品の市場とは大きく違います。どうしてこのような状況になったのか、いろいろと要因もあると思いますが、結局は地域の工務店という牙城を崩すことができなかったのです。この状況の中に、地域の工務店が成功する真髄が見えているような気がします。その方程式は、次の数式としてあらわすことができます。それなのに不思議と、大手住宅メーカーのような戦略を取り入れようとする工務店さんもたくさんいます。じつはこの数式の中に、工務店としてのチラシのつくり方や、お客様の獲得法、ホームページの作り方が解釈できるのです。No.1戦略とは世の中では、本当に数々のセミナーが開かれています。古くか ..
 
石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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