
今回より、住まいを「美しく豊かに」仕立てるエクステリアのデザイン手法、『外構の間取り術』を3回にわたってご紹介いたします。新築で家を建てる際、「予算がないから」とお施主様がエクステリア工事を二の次にしてしまうことも多いとよく聞きます。しかし「エクステリア」は住まいのデザインや日々の暮らしに影響を与える重要な要素の一つでもあります。「こんな素敵な住まいになるならぜひエクステリアも一緒にお願いしたい!」、お施主様にそういっていただけるようなデザインを提案するためにはどのようしたらよいのか、是非当シリーズを参考にしてみてください!■『外構の間取り術』とは『外構の間取り術』とは、日本の伝統的な庭園の考え方を現代の住まいに採り入れ、外構(エクステリア)を「美しく豊か」に仕立てるデザイン手法です。■ はじめに ~ 「美しく豊か」と感じさせる外構デザインとは!日本の伝統的な庭園住宅を見て魅力的に感じたことはありませんか?日本庭園が美しく、心地よく感じるのには実は大事な要素があります。『外構の間取り術』では、まずそれらを少しひも解いて解説していきます。〇庭を機能で『くわける』日本の伝統的な庭園は、門から玄関までを『前庭』、居間に面するプライベートな『主庭』といったかたちで、まずは庭をそれぞれの機能にあわせてきちっと『区分けて』つくり込んでいます。
〇訪れる人を楽しませる『前庭』門から玄関までの『前庭』では、訪れる人の玄関までの動線をあえてカーブさせています。そして、あえて敷石の素材に変化をつけ、植栽の自然な配置を含めて、「住まう人・訪れる人」の目に見える景色の変化を楽しませる工夫がされています。〇奥行を感じさせる『主庭』縁側に面した『主庭』では、自然な足運 ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。