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2024/12/25 16:00 - No.1462


第50回 耐震等級3は説明して納得してもらうものではなく「報告」で良い


「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
佐藤 実

2024/12/25 16:00 - No.1462

 


耐震等級3をお客様に説明する方法を教えて欲しい、こんなことをよく言われます。

一瞬??と思いながら聞いてみると、耐震等級3であることをどう説得するかを聞きたいとのことでした。なぜ、説得する必要があるのか?ここがポイントです。説得する、わかってもらうという思考は、本当は建築基準法の最低基準である耐震等級1で良いはずなのに、耐震等級3という過剰なものを勧めているということではないでしょうか。

耐震等級1の場合、建築基準法で義務化という後ろ盾があるから自信を持って勧められる、こんなところです。例えば、長期優良住宅であれば、耐震等級2が認定基準として必須なので、長期優良住宅ならば耐震等級2というのも後ろ盾があるから勧められる。しかし、耐震等級3には、

 
佐藤 実
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

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